保温調理鍋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。220.111.157.99 (会話) による 2010年4月15日 (木) 12:41個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

保温調理鍋(ほおんちょうりなべ)とは調理に適した形をした魔法瓶の一種である。断熱性の蓋のついたステンレス製保温容器(魔法瓶)の中に金属製の鍋をいれた構造になっており、その中の金属製の鍋に食材を入れ加熱し十分な温度になったところでその鍋を保温容器の中に入れることで保温を行い主に煮物を作るのに使われる。

長時間の煮込みを行う際に継続的な加熱を要しないため、安全で光熱費の節約につながる利点がある。また煮物においては味がしみるのが沸騰温度より若干低めのところとの説があり、このようなやや低めの温度での保温が有効との説もある。

ただし、途中で保温容器を開けるなど温度が下がった状態で長時間の調理を続けると細菌が繁殖するなどの危険性があり温度管理には気を付ける必要がある。そのため蓋に温度計の付いた製品もある。

1989年に日本酸素(現:大陽日酸社の子会社のサーモス社)製のシャトルシェフが発売された。中国語では燜燒鍋が商品名となっている。類似商品に鍋を囲む囲いとして、断熱効果を高めた構造を持った商品もある(en:hayboxを参照)。

なお、現在ではスパゲッティを茹でる専用の物や燻製の作成用の物も発売されている。

関連項目