中山康樹
中山 康樹(なかやま やすき、1952年 - 2015年1月28日)は、日本の音楽評論家。
来歴
『スイングジャーナル』編集長を経て音楽評論家に転身[1]。元々ジャズの評論家であったが、ロックにも造詣が深く、ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ボブ・ディランなどに関する著書を出している。ジャズ関係には『マイルスを聴け』『ジャズの名盤入門』『硬派ジャズの名盤50』などがある。2010年には出版5社から新書によるマイルス・デイヴィス研究の5部作を刊行した。ビートルズやジョン・レノンの評論の中ではオノ・ヨーコに批判的である。
2015年1月28日、悪性リンパ腫のため死去[1]。62歳没。
著書
- 『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』(NTT出版ライブラリーレゾナント 2011年9月9日)ISBN 978-4757170445
- 『黒と白のジャズ史』(平凡社 2011年10月)ISBN 978-4582835519
- 『LA・ジャズ・ノワール 失われたジャズ史の真実』(河出書房新社 2012年2月)ISBN 978-4309273037
- 『現代ジャズ解体新書 村上春樹とウィントン・マルサリス』(廣済堂新書 2014年6月)ISBN 978-4331518434
- 『マイルス・デイヴィスとジミ・ヘンドリックス 風に消えたメアリー』(2014年7月)ISBN 978-4781611662
- 『ジャズの歴史 100年を100枚で辿る』(講談社+α新書 2014年10月)ISBN 978-4062728737
- 『ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?』(シンコーミュージック 2015年7月)ISBN 978-4401641734
- 『マイルスを聴け』(径書房 1992年5月) ISBN 978-4770501042(双葉文庫 双葉社 2000年10月) ISBN 978-4575711745
- 『マイルスを聴け〈Version8〉』(双葉文庫 双葉社 2008年9月) ISBN 978-4575713503
- 『新マイルスを聴け!アコースティック1945-1967』(双葉文庫 双葉社 2011年6月29日)ISBN 978-4575713800
- 『エレクトリック・マイルス1972‐1975 ~「ジャズの帝王」が奏でた栄光と終焉の真相~』(ワニブックスPLUS新書 2010年6月8日) ISBN 978-4847060205
- 『ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄』(河出書房新社 2005年3月)ISBN 978-4309268293
- 『エヴァンスを聴け』(ロコモーションパブリッシング 2005年10月26日)ISBN 978-4862120243
- 『新・エヴァンスを聴け』(ゴマ文庫 ゴマブックス 2007年12月5日)ISBN 978-4777150205
- 『ビル・エヴァンスを知る名盤50選』(廣済堂出版 2010年9月)ISBN 978-4331514818
- 『超ブルーノート入門』(集英社新書)
- 『Jazz名曲入門』(宝島社)
- 『ジャズの名盤入門』(講談社現代新書 2005年9月17日) ISBN 978-4061498082
- 『スイングジャーナル青春録 大阪編』(径書房 1998年3月)ISBN 978-4770501646
- 『スイングジャーナル青春録 東京編』(径書房 1999年10月)ISBN 978-4770501707
- 『リッスン <ジャズとロックと青春の日々 >』(講談社文庫 2007年3月15日])ISBN 978-4062756792
- 『ビートルズとアメリカ・ロック史―フォーク・ロックの時代』(河出書房新社 2009年10月22日) ISBN 978-4309271415
- 小川 隆夫 (共著)『ビートルズ アメリカ盤のすべて』(集英社インターナショナル 2004年11月)ISBN 978-4797671322
- 『ディランを聴け』(旬報社 2000年4月)ISBN 978-4845106202 (講談社文庫 2004年8月)ISBN 978-4062748506
- 『クワタを聴け!』 (集英社新書 2007年2月)ISBN 978-4087203806
脚注
- ^ a b 「マイルスを聴け!」「自叙伝」翻訳 音楽評論家の中山康樹氏が死去 産経新聞 2015年2月6日閲覧