上昌広

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ミラー海神 (会話 | 投稿記録) による 2015年5月13日 (水) 14:07個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

かみ まさひろ

上 昌広
生誕 1968年(55 - 56歳) ??
日本の旗 日本 兵庫県
出身校 東京大学
職業 医師、研究者
テンプレートを表示

上 昌広(かみ まさひろ)は、日本の医師である。博士(医学)(東京大学)。専門は血液・腫瘍内科学、真菌感染症学、メディカルネットワーク論、医療ガバナンス論[1]東京大学医科学研究所特任教授、帝京大学医療情報システム研究センター客員教授。

人物

兵庫県出身。灘中学校・高等学校を経て、1993年平成5年)東京大学医学部医学科卒業。東京大学医学部附属病院で内科研修の後、1995年(平成7年)から東京都立駒込病院血液内科医員。1999年(平成11年)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了[1]

灘中学校・高等学校および東京大学医学部医学科の同期生に、岡田康志ハーバード大学教授の荻野周史がいる。

同年より虎の門病院血液科医員、2001年(平成13年)より国立がんセンター中央病院薬物療法部医員として、それぞれ造血器悪性腫瘍の臨床研究に従事した[1]2005年(平成17年)10月より東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンスを研究している。

福島第一原子力発電所事故において、「ウクライナでは、環境の除染はあきらめ食品の安全確保に力を入れています。街のあちこちに線量を測定する装置があり、店で売っている食材にもベクレル数が書いてあるんです」と語り、除染に力を入れる日本の政策には疑問を呈した[2]。しかし、静岡大学工学部助教授の山川俊貴によれば、キエフにベクレル数の表示も、線量計も見たことがなかったと語るなど、この発言は疑問視されている。

2013年8月に発売された週刊ポストのなかで、国立がんセンターで公金横領した医師が懲戒免職だけの処分に終わり、第三者委員会も設置されず、刑事告訴行政処分も受けずに、医師業を続けているという事態を批判している[3]

脚注

  1. ^ a b c 研究室スタッフ紹介(上昌広) 東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門
  2. ^ “〈放射能 本当のことを知りたい〉 東大医科学研究所特任教授 上昌広氏 「食の安全、除染より優先」”. 中日新聞 (中日メディカルサイト). (2012年1月25日). http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120125160413144 2012年1月25日閲覧。 
  3. ^ 週刊ポスト2013年8月30日号