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ヴァニラ・ファッジ

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ヴァニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)は、アメリカバンド1966年にデビューし1969年に一度解散したが、再結成を繰り返し現在も活動中。バンド名の由来は、当時のアメリカで販売されていたアイスクリームの商品名。2006年10月には、ロングアイランド・ミュージック・ホールで殿堂入りをした。

メンバー

オリジナルメンバー

2002年レコーディングメンバー

略歴

  • 1966年に結成
  • 1967年、ファースト・アルバム「キープ・ミー・ハンギング・オン」を発表
  • 1968年、セカンド・アルバム「ザ・ビート・ゴーズ・オン」を発表
  • 1968年、サード・アルバム「ルネッサンス」を発表
  • 1969年、フォース・アルバム「ニア・ザ・ビギニング」を発表
  • 1969年、ラスト・アルバム「ロックンロール」を発表
  • 1970年、解散。
  • 1984年、一時再結成。
  • 1984年、アルバム「ミステリー」を発表
  • 2002年、再結成。
  • 2002年、アルバム「リターン」を発表

音楽性

いわゆる「アート・ロック」に属している。

1960年代後半、ベトナム戦争に端を発した価値観の転換が契機となって、芸術や音楽の分野でも、「アングラ」や「サイケ」、「ヒッピー・ムーブメント」といった動きが登場した。そんな中、約3分前後で終わるラジオ向け作品であったポピュラー音楽の在り様に対して不満を抱いた者が、演奏時間や表現手段の拡大を目指して様々な作品を発表し始めた。その流れのひとつとして、ヴァニラ・ファッジを捉える事が出来る。

この「ラジオ・メディアの都合を無視した長時間の作品」という流れは、1970年代前半に全盛期を迎えた「プログレッシブ・ロック」に受け継がれる事となる。

キープ・ミー・ハンギング・オン

特にカバー曲に名作が多いが、彼らの代名詞となっているのが「キープ・ミー・ハンギング・オン」である。ファースト・アルバムからシングル・カットされた同曲は、元々はシュープリームスが唄って全米No.1となった曲だが、3分くらいだったオリジナルを、スローで色彩感の強い7分の曲にアレンジし、フル・ヴァージョンを収録したアルバム、及びレコード会社の意向で3分ほどに短縮されて収録されたシングルとも全米6位まで上昇した。

また、日本でも日産・180SXの前期型のCMソングに使われていた。

この曲のメインボーカルを担当したのは、Keyのマーク・スタインである。

外部リンク