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ヴァイオリンソナタ (ドビュッシー)

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ヴァイオリン・ソナタ:Sonate pour violon et piano)は、クロード・ドビュッシーの最後の作品。

概要

ドビュッシーは晩年に6曲のソナタの作曲を計画し、チェロソナタフルート、ヴィオラとハープのためのソナタを作曲したが、3作目に当たるヴァイオリンソナタが、一連のソナタのみならず、全創作の最後のものとなった[1]

作曲は第一次世界大戦中の1916年から1917年にかけて行われた。完成の年の5月5日パリのサル・ガボーにおいてガストン・プーレヴァイオリンとドビュッシー自身のピアノにより初演されたが、これはドビュッシーが公に姿を現した最後の機会にもなった。なお初演を担当したガストン・プーレの息子ジェラール・プーレは、父から教わった運指などを盛り込んだ校訂版を出版しており、日本では音楽之友社から出版されている。

構成

ト短調で3楽章からなる。演奏時間は約15分。

  • 第1楽章 Allegro vivo
  • 第2楽章 Intermède. Fantasque et léger(間奏曲 幻想的かつ軽快に)
  • 第3楽章 Finale. Très animé(終曲 きわめて活発に)

脚注

  1. ^ ヴァイオリンソナタ完成前後の1917年2月から3月にかけ、ピアノ曲『燃える炭火に照らされた夕べ』(Les soirs illuminés par l'ardeur du charbon)が作曲されたが、私的な作品であり、長い間存在が知られていなかった。2001年に発見され、2003年に出版されている。

外部リンク