ローリング・クレイドル

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ローリング・クレイドル(Rolling Cradle)は、プロレス技フォール技)のひとつ。

「回転揺り椅子固め」や「回転股裂き固め」ともいわれる。

技のかけ方

コブラツイストの要領で背後から相手の左足に自分の左足をフックする。相手の右足の付け根のあたりを両手で抱えるようにロックしながら後ろへ倒れこむ。この倒れこむ時の勢いを利用して、自分の首を支点にするように反時計回りにリング上をクルクルと転がる。2.3周転がった後にフォールの体勢に持ち込むとローリング・クレイドル・ホールドとなる。相手の三半規管を狂わせると同時に股裂きを決める技とされ、ローリングのスピードが速いほど効果があるといわれている。

使い手

原型はダニー・ホッジの得意技であるオクラホマ・ヘイライド[1]テリー・ファンクは、これに回転を加えて必殺技とした[1]。彼はこの技で1975年12月10日、ジャック・ブリスコを下して第52代NWA認定世界ヘビー級選手権者となった。

他に藤田ミノルや女子プロレスラーの豊田真奈美がこの技の使い手として知られる。

小橋建太は若手時代によく使い、現在は弟子の潮崎豪に受け継がれている。

豊田真奈美は、団体対抗戦においてキャロル美鳥を50回転も回したことがある。

意外なところでは、天龍源一郎のデビュー戦のフィニッシュがこの技である。

派生技

  • ウニベルサル(Universal)
前方回転エビ固めの要領で両足で相手の胴体をフックしつつ、体を横回転させて相手の体を円状に転がし三半規管にダメージを与える技。ルチャリブレの古典的な技のひとつで、TAJIRIは大日本プロレス時代にダイヤル固めとして得意技にしていた。"brother"YASSHIは片腕と首をフックした状態で同様に相手を転がす技、ターンテーブルを使用していた。

脚注

  1. ^ a b 週刊ゴング増刊『日本プロレス40年史』 p.108(1995年、日本スポーツ出版社