リーフ共和国
リーフ共和国(The Republic of the Rif、The Confederal Republic of the Tribes of the Rif、ベルベル語: Tagduda n Arif, アラビア語: جمهورية الريف)は第3次リーフ戦争のさなかの1921年9月にスペイン領モロッコから独立して樹立された国である。1926年にスペイン・フランス連合軍の攻撃により崩壊した。
スペインやフランスのモロッコ侵入にたいするベルベル人の激しい抵抗はあったが、ベルベル人は部族間で協力することができず、部族間の争いを繰り返した。1912年のフランス人に対する大反乱も、民族国家を樹立することなく1月の間に失敗した。1部族の軍閥であるアブド・アルカリームはリーフ地区(モロッコ最北部の、ジブラルタル海峡から地中海に面した地方)のベルベル人のリーダーとなり、1921年、スペイン人からリーフの支配権をうばいかえした。
独立の宣言は1921年9月18日になされ、1923年2月1日に正式にリーフ共和国が樹立された。首都はアジールに置かれ、通貨はRif Republic Riffanで人口は15万人の国となり、コミンテルンやソビエト連邦の支持を得た。1925年末フランス軍とスペイン軍は50万人の兵力の連合軍を作り、数百台の戦車航空機でリーフ共和国を攻撃した。スペイン軍が使用した兵器にはドイツ製の毒ガス兵器もあった。リーフ共和国は1926年5月崩壊した。