ラグナロクオンラインにおける職業

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ラグナロクオンラインにおける職業(ラグナロクオンラインにおけるしょくぎょう)では、オンラインゲームラグナロクオンライン』に登場する職業について記述する。

概要[編集]

ラグナロクオンラインでは、キャラクターは必ずいずれかの職業に就いている。 職業には、大きく分けると、ノービス、一次職、二次職、上位二次職、三次職、特殊一次職、拡張一次職、拡張二次職の8種類が設定されており、その職業によりキャラクターの特徴や弱点、使用できるスキル、装備できるアイテム等が決定される。 キャラクター作成時にヒューマン(人間)を選んだ場合、最初の職業は必ずノービスで、そこから転職により別の職業に就くことになる。ドラムを選んだ場合は必ずサモナーになる。

2021年2月現在、日本では58種類(ノービス、サモナー含む。男女で職業が変わるものはそれぞれ別扱い)の職業が実装されている。[1]

2020年5月27日、韓国サーバーにおいて四次職、13種類が新たに発表された。[2]日本でも2021年末~2022年3月頃の実装が予定されている。[3]

2021年3月19日、韓国サーバーにおいて拡張職の上位職が発表。[4]韓国において年内の実装を目指しているが、日本での実装については未定。

転職[編集]

ラグナロクオンラインでの転職は、大きく分けて転生前と転生後の2系統があり、前者はノービス→(拡張)一次職→二次職の流れ、後者は転生後にノービスハイ→転生一次職→上位二次職→三次職の流れとなる。ただし、スーパーノービスとサモナーは二次職が存在しないため、それ以上の転職はできない。

ノービスから(拡張)一次職へ転職する際には、プレイヤーの意思により任意の選択が出来るが、一次職から二次職、もしくは上位二次職へ転職する際には、プレイヤーが現在就いている職業から派生する職業にしか転職することは出来ない。例えば、剣士は、騎士か聖騎士に転職できるが、聖職者や魔導師などへは転職できない。 また、ある一次職から別の一次職へ転職することもできない。

転生システム[編集]

転生とは、レベルが上限まで上がった成長のゴールに達してしまったキャラクターが、一度レベル1に戻って成長をやり直すシステムである。日本では2005年2月15日に実装された。

転生したキャラクターは、強力な転生専用のスキルを習得し使用することが可能な上位二次職に転職できる。 また、HPやSPなども25%ほど増加する。 そしてレベル1の初期状態で与えられるステータスポイント(通常はキャラメイクの際に振り分ける)が52ポイント多いため、その分だけ同じレベルの転生前のキャラクターよりも能力が高い。 これらにより、GvG・PvPでは未転生キャラクターが転生キャラクターに圧倒されるほどの差が生じている。

転生を行うには、キャラクターがベースレベルが99、二次職業に転職してジョブレベルが50に達している必要があり、指定された量のZenyを所持して特定のNPCに話しかけることで転生が行える。転生後はベースレベルが1のノービスハイとしてやり直すことになる。ノービスハイから転生前に就いていた一次職業、二次職業へと転職するが、転生後には通常の二次職業ではなく、専用の上位二次職業に転職することになる。注意したいのが、転生後の転職で就ける一時職は、転生以前に就いていた職業にしかなれないため、例えば、「ハンター」の職業の上位二次職業である「スナイパー」に転職するためには、転生する以前の職業もハンターである必要がある。また、ノービス・サモナー・拡張職は転生が出来ない。

結婚[編集]

転職ではないが、結婚することにより、結婚指輪を装備すると夫婦間で有効なスキルを使えるようになる。以前は異性同士のキャラクターでのみ可能であったが、2019年6月より異種族間、および同性での結婚が可能となった。[5]

養子[編集]

転職ではないが、結婚した夫婦の養子になることで外見が小さくなり、能力値などに様々な(多くはマイナスの)影響を受ける。しかし、親子間でのみ有効な特典やスキルがある。

ノービス[編集]

「ノービス」(初心者、Novice)は、新規キャラクターがゲーム開始時に就いている職。便宜上「0次職」と呼ばれる場合もあるが、正式のものではない。ジョブレベルが一定のレベルまで上昇すると一次職へと転職できるようになる。

概ね「作りたてのキャラクター」であることを示す職で、スキルを習得することで、全てのキャラクターに共通する基礎的なゲーム機能を使えるようになる。強力な能力や特殊な能力は皆無で、装備も非力なものに限られる。

一次職[編集]

ノービスから転職できる職で、全10種。転職するには簡単な試練(クエスト)を行う必要がある。なお、一次職に転職するとノービスには戻れず、また他の一次職にも転職できない。ジョブレベルが一定のレベルまで上昇すると二次職へと転職できるようになる。

通常の一次職[編集]

ソードマン (Swordman)
剣士。
攻撃力と体力に優れており、その優れた攻撃力や回復能力を更に高めるスキルも併せ持つため打たれ強い。
また敵を挑発して自分に引き付けるスキルや攻撃を受けても止まらずに動けるスキルも持ち、総じて前線に立って活躍できる職業。
武器の扱いにも長けており、専用装備である両手剣や槍をはじめ殆どの種類の武器を装備可能。
選べる二次職は、ナイトまたはクルセイダー
シーフ (Thief)
盗賊。
素早さが高く攻撃速度と敵の攻撃の回避率は他職より上がりやすい。
その反面、体力は低めで多くの敵に囲まれて回避能力が活かせない状況では窮地に陥りやすい。
短剣の扱いにも秀でており、1度の攻撃で2度ダメージを与えられるスキルも取得できる。
また敵のアイテムを盗む、毒などの状態異常にする、姿を消して隠れる、一瞬で数歩後ろに下がるなど、直接攻撃以外のスキルが多い。
選べる二次職は、アサシンまたはローグ
マーチャント (Merchant)
商人。
アイテムを鑑定する、カートを借りて露店を出す、アイテムを安く買い高く売るなど商売に関するスキルが多い。
また重量のある装備もある程度可能で、カートの重量を活かしたスキルや所持金を投げるスキルにより意外と戦闘能力も高い。
所持限界量を上げるスキルやカートにより大量のアイテムを持ち運べる。
選べる二次職は、ブラックスミスまたはアルケミスト
アコライト (Acolyte)
聖職者見習い。
ヒールをはじめとした回復・および支援スキルを多数持っており、パーティーを維持するのに欠かせない存在。
またアンデッド系や悪魔系モンスターに対して有効なスキルやワープ等の移動系スキルもある。
戒律により刃物が使えず武器が鈍器や杖などに限られており、直接攻撃は苦手。ただし各種スキルの存在により意外と打たれ強い。
選べる二次職は、プリーストまたはモンク
マジシャン (Magician、iROなどではMage)
魔術師。
高い魔力を活かした高威力の魔法攻撃スキルが特徴で、多数の属性攻撃を使えるために敵の弱点を突きやすい。
弱点を突いた時の攻撃力は一次職の中でも随一。また魔力の回復速度を高めるスキルも持つ。
その半面、非常に体力が低く打たれ弱い。武器は短剣や杖が使えるが接近攻撃は苦手。
選べる二次職は、ウィザードまたはセージ
アーチャー (Archer)
射手。
弓矢による遠距離攻撃が得意で、ステータスの関係で攻撃の命中率を上げやすい職業。また各種属性の矢に持ち替えることで敵の弱点を突きやすい。
スキルも弓矢に特化しており、矢の飛距離を伸ばしたりドロップアイテムを消費して矢を作ることも可能。
ただし攻撃に必要な矢が消耗品で多数持ち運ぶ必要があるため、多くのアイテムを所持できないという欠点も。
武器は弓矢以外に短剣も装備可能だが、関連スキルが存在しないうえにステータスの関係で相性が非常に悪い。
選べる二次職はハンターバード(男性キャラクターのみ)、ダンサー(女性キャラクターのみ)。

特殊一次職[編集]

スーパーノービス (Super Novice)
ノービスのままLv45まで育てると転職できる特殊な職業。
通常の一次職が習得できるほぼ全てのスキルを習得できる。しかしスキル習得以外の面ではノービスと変わらず、強力な防具や弓などは装備できない(ノービスに装備できない武器を前提としたスキルも習得できない)。
二次職には転職できないが、ジョブレベルを99まで上げることができる(以前は70までだった)。
限界突破クエスト実装によりベースレベルとジョブレベルの限界値が上昇、ジョブレベルも現在のスキルを取得したままリセットされるように。
また一部ではあるが二次職のスキルも習得可能になった。
2020年7月現在、ベースレベルは185、ジョブレベルは65が上限となっている。
サモナー (Summoner)
ドラム(ネコ人間)種族だけの職業で、物理(動物系)、魔法(植物系)、支援(魚貝系)の3系統のスキルを習得できる。各系統で下位スキルと上位スキルが分かれており、ベースレベル100以上でないと上位スキルが取れない。
ドラム種族を作った時点で職業はサモナーになる。
現時点で二次職以降の職はなく転生もない。ベースレベルは185、ジョブレベルは55まで。

拡張一次職[編集]

養子縁組をしているノービスでは転職ができず、これらの職業に就いてしまうと養子縁組が出来なくなる。

テコンキッド(Taekwon Kid/Taekwon Girl、iROなどではTaeKwon Boy(テコンボーイ))
武器は持たず己の肉体のみで戦う拳闘士。ゲーム内では、テコンというのはテコンドーのことだと説明される。
スキルには「蹴り」に関する技が多く、蹴りスキルの他には自己に攻撃属性を付与するスキルや、テコン同士が隣り合うように座ることでHPやSPの回復力が上がるスキルがある。
二次職として拳聖またはソウルリンカーへ転職可能。
忍者 (Ninja)
優れた体術や忍術で相手を攻撃する職業。
空蝉や分身など、忍者らしく攻撃の回避や隠密に関するスキルを多く持つ。また現在装備している武器や所持金を投げてダメージを与える事も可能。
ジョブレベルを70まで上げることができる。
二次職として男性キャラは影狼、女性キャラはへ転職可能。
ガンスリンガー (Gunslinger)
ピストルグレネードなどの銃器類を使用する遠距離攻撃に特化した職業。
銃器を使いこなすことで様々な攻撃手段やスキルを使い分けることができ、中には二次職をもしのぐ攻撃力を持つものも存在する。一部のスキルを使用するにはコインが必要で、専用のスキルを使用する事で最大10枚まで生成可能。
ジョブレベルを70まで上げることができる。
二次職としてリベリオンへ転職可能。

二次職[編集]

一次職から転職できる職で、全15種。現在就いている一次職に対応した職にのみ転職できる。一次職から二次職へ転職するには、ジョブレベルを一定のレベルまで上げ、二次職に転職するための試練(クエスト)をこなす必要がある。ベースレベルとジョブレベルを最高まで上げると転生できるようになる(拳聖、ソウルリンカーを除く)。

二次職実装当初からあったナイト、アサシン、ブラックスミス、プリースト、ウィザード、ハンターの6種を2-1次職もしくは旧二次職、途中で追加されたクルセイダー、ローグ、アルケミスト、モンク、セージ、バード、ダンサーを2-2次職もしくは新二次職として呼び分ける場合がある。2-1次職、2-2次職は運営側の呼称に由来する。

旧二次職[編集]

ナイト (Knight)
騎士。ソードマンの二次職。
非常に高い体力と、ソードマン以上に優れた攻撃力や防御力を持つ。
ペコペコ(馬に相当する生物)に騎乗することで移動速度が大幅に上昇し、槍の攻撃力もアップする。
攻撃スキルも大量に追加され、遠距離攻撃や槍専用の攻撃スキルも使えるようになった。
上位二次職はロードナイト
アサシン (Assassin)
暗殺者。シーフの二次職。
2個の武器を同時に装備できる(片手用武器を左右に1個ずつ)。また専用武器であるカタールはクリティカルヒットが出る確率が倍になるという特徴がある。
これらと各種スキルにより単体相手の火力が大幅に向上した他、毒攻撃スキルも増えて戦略の幅が広がった。
他にも隠れたまま移動や攻撃が可能になるスキルを習得する事で隠密も可能に。
ちなみに、唯一「一次職時代に装備できたものが装備出来なくなる」職業でもある(アサシンは弓が装備出来ない)。
上位二次職はアサシンクロス
遥か未来を描いた作品『ラグナロクオデッセイ』シリーズでは唯一、プレイヤーが選べるPC版からの継続職業。
ブラックスミス (Blacksmith)
鍛冶師。マーチャントの二次職。
マーチャントの頃より鉱石や装備に関する扱いに長けるようになり、鉱石から金属を製造したり武器の製作や修理が可能。
武器制作時は既存の武器でも属性の付いた武器や通常より能力の高い武器を製造することができる。
武器の性能を一時的に向上させるスキルを複数持ち戦闘能力もそこそこ高く、自身の周りにあるドロップアイテムを一度に拾えるスキルもある。
上位二次職はホワイトスミス
プリースト (Priest)
聖職者。アコライトの二次職。
戦闘不能を回復する「リザレクション」をはじめ、アコライトよりさらに多数で強力な補助スキルを使え、モンスターとの戦闘をその豊富な支援で支える。
また、不死・悪魔属性のモンスター限定ではあるものの非常に強力な魔法攻撃スキルも使える。
戦闘能力は高くないが、回復や各種スキルによるセルフリカバリーができるためナイトに並ぶほどの耐久力を持つ事も可能。
上位二次職はハイプリースト
ウィザード (Wizard)
魔導師。マジシャンの二次職。
モンスター一体への魔法が主力だったマジシャンに比べ、広範囲に影響を及ぼせる範囲攻撃と呼ばれる魔法スキルを習得できる。
またモンスターの各種ステータスを自身とPTメンバーに表示させるスキルもあるため、未知の敵相手でも弱点を突きやすい。
ただしマジシャンから続く力の低さと防具の貧弱さは克服されていない。
上位二次職はハイウィザード
ハンター (Hunter)
狩人。アーチャーの二次職。
強力な弓攻撃はそのままに、モンスターを狩るための様々な効果を持つ罠類を扱えるようになる。
また、弓での攻撃時に自動で追加攻撃をしてくれるファルコンを連れて歩くことが出来る。
罠スキルは総じて強力だが、使用するためには設置用トラップを持ち運ぶ必要があるため、アーチャーよりもさらに重量が制限される点に注意。
上位二次職はスナイパー

新二次職[編集]

クルセイダー (Crusader)
聖騎士。ソードマンの二次職。
剣士としての優れた体力と、ナイトをも上回る強靭な防御力を持つ。防御力が高い専用防具が存在、防御のための盾を使用したスキル、さらには一部アコライトのスキル(ヒールなど)を扱えるため、ナイトよりも防御や戦闘補助に向いていると言える。
一方攻撃に転じると、聖職者という側面を併せ持つため、不死・闇属性のモンスターに対しては最強クラスの強さを誇る。ナイトと同様騎乗スキルを持ちグランペコに騎乗可能(ゲーム中ではクルセイダー専用ペコペコと表記されている。)。
上位二次職はパラディン
ローグ (Rogue)
悪党。シーフの二次職。
金を盗む、強奪する、相手の装備を剥ぎ取るなど、シーフの「盗み」を昇華させた職で、装備解除、(一次職のマーチャントのような)NPCからの割引購入(職業柄、交渉による値切りではなく恐喝・脅しのイメージだと思われる)などの特殊スキルを多く持つ。
戦闘面では姿を隠して不意打ち、背後から攻撃、他職の攻撃スキルをコピーして使えるなど、変則的な攻撃力が強化されている。また盗賊としての利便性からか、弓の扱いも多少深くかじるようになり、一部アーチャーのスキルを覚える事も出来る。
上位二次職はチェイサー
アルケミスト (Alchemist)
錬金術師。マーチャントの二次職。
薬草や特殊な材料を組み合わせることで、薬品や生物を生成する技術を持つ職。薬品を利用し、仲間の回復や敵の弱体化などが行える。
また、特殊なクエストをこなすと戦闘生物「ホムンクルス」を連れて歩くことができるようになる。ホムンクルスはAI設定に従って行動し、キャラクターの戦闘をサポートしてくれる。AIはLua言語で書かれており、プレイヤーが独自にプログラミングできる(ファンサイト等で配布されているAIプログラムを利用するプレイヤーも多い)。
上位二次職はクリエイター
モンク (Monk)
修行僧。アコライトの二次職。
肉体を鍛えることで戦闘能力が向上し、強力な攻撃力を得ている。戦闘職ではあるがアコライトの補助スキルも使えるため、攻守のバランスが良いとされる。最強の物理攻撃力を持つとされる「阿修羅覇凰拳」スキルが使用できる。
なお、転職すると基本的に強くなるのだが、モンクはアコライトよりも一部ステータス(SP)が低いので、弱体化しているとネタにされる事がある。
上位二次職はチャンピオン
セージ (Sage)
賢者。マジシャンの二次職。
武器による攻撃と補助魔法に重点を置いた職。魔法攻撃はマジシャンと大差が無いものの、武器に任意の属性を付加させられる他、移動や攻撃の最中に魔法を自動発動させるスキルや、魔法を妨害する魔法を持つ。
上位二次職はプロフェッサー
バード (Bard、男性キャラクター)、ダンサー (Dancer、女性キャラクター)
吟遊詩人、踊り子。アーチャーの二次職。
歌やダンスを用いて、もっぱらパーティーの戦闘支援を行う職業である。専用の武器(バードは弦楽器、ダンサーはムチ)を強化するスキルを持ち、またダンサーとバードが同じパーティにいるときのみ使用できる強力な補助効果をもつ合奏スキルがある。
アーチャー時代に使っていた弓矢と楽器・鞭は全く関係の無い武器に見えるが、楽器・鞭を使って矢を打ち出すという強引なスキルがあるため、楽器・鞭を使うようになっても矢は使うことがある。
上位二次職は、バードがクラウン、ダンサーがジプシー

拡張二次職[編集]

拳聖(Kwonsung、iROではTaeKwon Master(テコンマスター)、ゲーム内での表記はStar Gladiator(スターグラディエーター))
テコンキッドの二次職。
テコンキッド時代の蹴りによる武術はそのままに、太陽・月・星の力を受ける事を目指した職業。特定の日時、場所、相手など、特定条件を満たす事によって使用可能なスキルが変化する等の特徴を持つ。それぞれのスキルは強力だが、太陽・月・星は一度登録すると変更が出来ないため、慎重に選ぶ必要がある。他の職業よりも経験値を多く必要とするため、育ちが遅い。
基本的にテコンキッド時代と同じく蹴りによる攻撃であり武器を使用しないが、本を装備出来るようになっている(公式によると武器として使うのではなく、本に宿る魔力を蹴りに転嫁するとの事)。
上位職は星帝
ソウルリンカー (Soul Linker)
テコンキッドの二次職。
肉体的な強さではなく、(今までの)武術を通じた精神的な修練の極みを目指す職。魂を呼び寄せることで味方の能力を一定時間引き上げたり強力な攻撃魔法を使用する等、攻撃も支援も可能な職業。
武術による肉体的な強さを諦めているため、テコンキッド時代の蹴りによる攻撃スキルを使えなくなる(スキルポイントを振って覚える事自体は出来るままであるため注意が必要である)。蹴り攻撃に直接関係しないスキルは使えるまま。
上位職はソウルリーパー
影狼 (Kagerou、男性キャラのみ)、朧(Oboro、女性キャラのみ)
忍者の二次職。
二刀流が可能になり、さらに忍術の強化スキルが追加される等、戦闘能力が大幅に上昇している。また新たに幻術が使用可能となり、回復魔法でダメージを受けるようにする、相手の攻撃反射能力を無効化するなど対人に重点を置いたスキルが多くなっている。
リベリオン (Rebel)
反逆者。ガンスリンガーの二次職。
コインを一度に大量に生成できるようになり、所持コインを全て使って発動できる強力なスキルも取得可能。また5種類の武器それぞれに専用のスキルが追加され、火力の大幅な向上と様々な追加効果を与えられるようになっている。

転生職[編集]

一定の高みに上り詰め、ヴァルキリーに認められて新たな生を受けた者のみが就ける職。具体的には、二次職に転職した上でベースレベルとジョブレベルを最高まで上げて転生した(拳聖、ソウルリンカーを除く)キャラクターが就ける職。

転生前と同じ系列の職にしか転職できない(転生前にナイトだったキャラクターが転生後に転職できるのは、ノービスハイ、転生一次職ソードマンハイ、上位二次職ロードナイトのみ)。 成長に必要な経験値が転生前よりも多く、レベルが上がるにつれその傾向が顕著になり、最終的には転生前のほぼ3倍が必要。

一からのやり直しであるため、ステータスやスキルはまたレベルアップに従って1つずつ覚えなおしていく事になるが、クエストによって覚えるスキルは該当職業に転職した時点で全て「思い出す」。例えば剣士のクエストスキル「急所攻撃」は、剣士に転職すると同時に覚える(転生前はjobレベルが一定以上でないと覚えられない制限が存在したが、この時は無視される)。二次職になってから覚えるクエストスキルは思い出さないので該当するNPCの所まで行って再度覚える事になるが、前回覚えた時よりも手順などは優遇される(前回覚えないまま転生をしてしまい初めて覚える場合は優遇されない)。

ノービスハイ[編集]

転生したキャラクターがまず就く職。習得できるスキルは転生前のノービスと同じだがキャラクターは転生前と色が違う。

なお、座ったり立ったりする行動は基本スキルLv3の機能であるが、座った状態で転生をしノービスハイになると、基本スキルも全て未修得の状態に戻ってしまうため、立てなくなると言った現象が起こる。

転生一次職[編集]

ノービスハイから転職できる一次職で、全6種。各職の内容は通常の一次職と全く同一で、職名は○○ハイになる(例えばソードマンの転生一次職はソードマンハイ)。転生前の一次職との違いは必要経験値とキャラクターの色のみ。

転職する際は、転生前と同じく各職のギルドへと赴く事になる。設定としては、キャラクターが二次職になることでそのギルドを離れてから長い時間が経っており、転生によって新たな生を受け生まれ変わっているため、「だいぶ前にもお会いしましたね、懐かしい」と言った演出がなされる。

上位二次職[編集]

転生一次職から転職できる二次職で、全13種。ジョブレベルを40以上に上げることで転職が可能となる点は、転生前の二次職と同じである。転生前の二次職で習得できるスキルに加え、更に強力なスキルが習得できる。

転職の際は各職のギルドへ赴くのではなく、再度ヴァルキリーのいるヴァルハラへとやってきて転職をするため、各ギルドは無関係である。行っても一次職のギルドとは違って「誰?」と言われてしまう。

ロードナイト (Lord Knight)
騎士の上位職。騎士の持つ特徴の中で攻撃力がさらに強化されている。強力な遠距離攻撃スキルも追加されており、攻守共に隙が無い。VITを極めたロードナイトのHPは20,000を優に超え、その耐久性能は他職の追随を許さない。中でもリミッターを外し暴走状態になるスキル「バーサーク」を使用するとなんとHP3倍、攻撃力2倍、攻撃速度などもアップするという超人化スキルであるが、HP回復が出来なくなる・スキルが一切使えなくなる・喋る事ができなくなるなど諸刃の剣である。
パラディン (Paladin)
聖騎士の上位職。聖騎士の特徴をそのままに、より聖職らしいスキルが追加されている。HPと引き換えにダメージを与えるスキルや、PTメンバーに様々な神の加護を与えるスキルなどがあり、PTの支援及び戦闘能力が向上している。聖歌を歌うスキルもあるため、たまにダンサー・バードの演奏と混同される。
アサシンクロス (Assassin Cross)
暗殺者の上位職。範囲攻撃の使いづらさ、遠距離攻撃を苦手とする弱点が解消され大幅に強化されている。新スキル「ソウルブレイカー(韓国では気功砲)」は強力な遠距離攻撃であり、それに特化したステータスならば最大級の火力と化す(ただしその場合アサシンの一般的な特徴である素早さや回避力を捨てることになる)。また武器に猛毒を付与する「エンチャントデッドリーポイズン」によって一時的に攻撃力を最大4倍に引き上げる事が出来るため、物理攻撃力も群を抜いている(もちろんコストは掛かる)。
チェイサー (Chaser、kROやiROなどではStalker(ストーカー))
悪党の上位職。ローグのスキルである各種ストリップを全て同時に使用することができたり、またコピーしたスキルを上書きされないようにするスキルもつかえるようになる。さらには「追跡者」の名の通り隠れて移動するスキルも強化されており、潜伏者発見用のスキル(サイトなど)が効かないスキルも持つ。海外ではストーカーと命名されているが、日本ではこの名前には犯罪など悪い印象があるためにチェイサーに変更された。
ホワイトスミス (Whitesmith、iROなどではMaster Smith(マスタースミス))
鍛冶師の上位職。カートを利用した技の追加や、相手の武器防具を破壊するスキルなどによって、より迅速に敵を殲滅できる。武器を独自で精錬できる。当初の構想では敵を自動的に攻撃する機能を持った置物を製作・設置するスキルも予定されていたが、先送りとなり三次職のメカニック(後述)のスキルにまわされた。
なお、ホワイトスミスとはブリキ職人の事であり、(言葉の意味としては)刀剣鍛冶とは全然別物である。
クリエイター (Creator、iROなどでは「Biochemist(バイオケミスト)」)
錬金術師の上位職。物作り特化職としていろいろなものを作れるようになる予定とされていたが、草やキノコを栽培することが出来る程度に留まっている。
代わりに薬品の扱いに対する造詣が深まっており、火炎瓶と塩酸の瓶を同時に使用する事により爆薬的な扱いをするスキルや、コーティング薬を使い、全ての装備を剥がされるのを防ぐスキルを使うことが出来る。これらのためだけにクリエイターを志す者もいるほど。またポーションをより効果的に扱い、1つのポーションで複数人を一度に回復したりという事も出来る。
ハイプリースト (High Priest)
聖職者の上位職。二次職においても多かった補助スキルに加え、一時的に防御力を2倍にするスキルや、SPの最大値や回復量とともにヒール時の回復量を増加させるスキル、消費SPを抑えるスキルなどが追加され、以前にもまして長時間の継続的な活動が可能になった。戦闘の中心として重要な役割を果たしている。ただし攻撃系スキルは追加されておらず、自身が直接戦闘する場合はプリーストと同じ戦い方をする事となる。
チャンピオン (Champion)
修行僧の上位職。神罰の代行者と目される高い攻撃力、それを可能にする気功に関する能力が上がっている。また、連続追撃攻撃スキルが増えている。
ハイウィザード (High Wizard)
魔導師の上位職。純粋にウィザードの延長線上であるものの、魔法力増幅スキルを使うことで攻撃力が増している。また、マジシャンやウィザードにはいくつかの属性を伴った攻撃しか存在せず、それらの属性に100%以上の耐性があるモンスターに対しては全くダメージを与えることが出来なかった(特に聖属性Lv4に対しては扱える属性全てが完全無効だったため手も足も出ない)が、無属性の攻撃スキルで、且つ属性付与も可能なマジッククラッシャーやグラビテーションフィールドを習得することも可能となった。その他、地面設置スキルを妨害するセージのランドプロテクターをも貫通する「消去」スキル、ガンバンテインもある。
プロフェッサー (Professor、iROなどではScholar(スカラー))
賢者の上位職。一般的にモンスターに対応するスキルなどの追加はない。相手のSPに影響する技、相手を縛り付ける技など対人戦闘能力に優れる一面を多く持つ。HPを消費する事によって自分のSPを強制的に回復する「生命力変換」と相手と自分のSPを入れ替える「ソウルチェンジ」の合わせ技が強力で、これがもたらした影響は大きく、事実上パーティメンバーのSPが無限に近くなり、プロフェッサーが居る時のみ成立するパーティ・狩り方などが幾つも存在するため、転生前のマジシャンの延長だった長く険しい道は転生してから甚大な能力を持って開花する。
スナイパー (Sniper)
狩人の上位職。系統は違うがプロフェッサーとは対照的な位置づけで、ステータス強化のスキル、強力な範囲攻撃スキルが追加され、通常戦闘における大幅な性能アップがなされている反面、対人戦闘能力はハンターの時からあまり変わっていない。一部のスキルはパーティメンバーへの支援能力を持つものもある。
スナイパーになると連れて歩くファルコンの外見も変わるが、スナイパー用ファルコンは兜のようなものを被っており、一部で「スネオ」という変なあだ名を貰っている。
クラウン (Clown、iROなどではMinstrel(ミンストレル))、ジプシー (Gypsy)
クラウンは吟遊詩人、ジプシーは踊り子の上位職。二次職からの支援能力が強化されたスキルが多く、己のステータスを分け与えるものもある。「アローバルカン」という瞬時に大ダメージを与える攻撃スキルが使用でき、トップレベルの威力を持つ。

三次職[編集]

三次職については、開発陣より何度か「検討段階である」と発言がされ実装が予告されるものの未実装だった期間が続き、2007年7月、ベースレベル150まで育成可能なアップデートと共に実装する計画が発表された。2008年2月、韓国に先んじて日本公式サイトにて全ての3次職の種類と転職要件が発表され、2010年7月になって日本サーバーに実装された。2014年3月、ベースレベル上限が165、ジョブレベル上限が60に上がって全職に新スキルが追加、養子にも3次転職が適用され、2017年7月、ベースレベル上限が175になり、同年8月に全職共通のスキルが1つ追加された。更に2020年1月にはベースレベル上限が185、ジョブレベル上限が65に上がっている。

なお、星帝およびソウルリーパーは転生を経ずに転職するため、便宜上三次職として本項で扱う。

ルーンナイト (Rune Knight)
ロードナイトから転職可能な三次職。
ナイトよりも攻撃に特化しており、ペコペコの代わりにドラゴンに搭乗する。強力で派手な範囲攻撃や、ドラゴンの力を借りての攻撃スキルを持つ。また職業名にもあるルーンを消費することでいくつかの魔術を行使し、自らの能力を高める事ができる。
アークビショップ (Arch Bishop)
ハイプリーストから転職可能な三次職。
支援スキルが広範囲に適用される、既存のヒールより強力な回復を行うなど、より多彩な支援が可能となっている。また、聖属性の攻撃スキルもいくつか追加され、単独行動時の攻撃の幅がプリーストよりも広がっている。
ウォーロック (Warlock)
ハイウィザードから転職可能な三次職。
ウィザードよりさらに強力に魔法を運用できる。既存の四大属性(火、水、風、土)による魔法を発展させた強力な大魔法や、四大属性をまとめて一度にぶつける魔法などを有し、最高峰の破壊力を誇る。またそれらと逆の系統には、相手の魔法を封じたり、動きを止めてしまうなどの弱体化、防御系のスキルがある。
ギロチンクロス (Guillotine Cross)
アサシンクロスから転職可能な三次職。
アサシンよりさらに発展した隠行系スキルにより敵を撹乱し、より強力な攻撃スキルで致命傷を与える事に長ける。加えて、「新しい毒」により、ギロチンクロス以外には解除できない様々な状態異常を付与し、敵を弱体化させることができる。敵の攻撃を防御し、カウンター攻撃をするスキルなども追加されている。
メカニック (Mechanic)
ホワイトスミスから転職可能な三次職。名前の通り機械の扱いに長け、自動で攻撃する装置などを運用したり、「魔導ギア」と呼ばれる搭乗型のメカに乗って戦闘を行うことができる。そのほか、斧関係の範囲攻撃、遠距離攻撃スキルなどが追加され、ブラックスミスよりも攻撃範囲が広くなっている。
レンジャー (Ranger)
スナイパーから転職可能な三次職。
今までの鷹の他にもウォーグ(オオカミ)を連れて歩くことが可能(連れて歩けるのはどちらか片方のみ)。ウォーグを使役して追加攻撃したり、ウォーグの背に乗ることでより高速に移動する事もできる(ただし騎乗しながら弓を使用することは出来ない)。景色に溶け込んで敵の目を欺くスキルや、新しい強力な罠・弓矢スキルなども豊富に追加されている。
ロイヤルガード (Royal Guard)
パラディンから転職可能な三次職。
ペコペコの代わりにグリフォンに搭乗して戦う。盾を使った更なる発展スキルに加え、様々な槍専用スキルや、複数のロイヤルガードによる連携スキルが追加されている。
修羅 (Sura)
チャンピオンから転職可能な三次職。
コンボや一撃必殺の攻撃技や気功に関するスキルが全体的に発展しているのに加え、「点穴」という状態異常に関するスキルが追加されている。
ソーサラー (Sorceror)
プロフェッサーから転職可能な三次職。
攻撃魔法の力を手に宿らせて相手を直接攻撃する魔法の他、属性付与魔法を発展させて攻撃に転化する魔法などを覚える。また、属性石の欠片を使って精霊を召喚し、それによる攻撃や自己強化もできる。
シャドウチェイサー (Shadow Chaser)
チェイサーから転職可能な三次職。
より対象範囲が拡張されたクローンスキルであるリプロデュース、それで覚えたスキルをオートスペルのように使うシャドウオートスペル等が追加される。また、今までは純粋にラクガキをするだけのお遊びスキルであったグラフィティ系列に、プレイヤーやモンスターに実際に何らかの効果を与えるスキルがいくつも追加された。
ジェネティック (Genetic)
クリエイターから転職可能な三次職。
クリエイターまでのスキルを全体的に発展させ、より凶悪な薬品や攻撃用植物や爆弾で攻撃したり、様々な新種のアイテムを作成出来るようになる。また、ホワイトスミスのようなカートを改造して攻撃や移動に利用するスキルも追加されている。特に「改造カートブースト」はホワイトスミスの「カートブースト」と比べてこちらの方が移動速度が段違いに速い上、攻撃力増加の効果まである優れたスキルとなっている(その代わり詠唱があるため即座に発動しない)。更に、ホムンクルスを一段と進化させた、ホムンクルスSを使役することも可能になった。
ミンストレル (Minstrel)、ワンダラー (Wanderer)
それぞれクラウン、ジプシーから転職可能な三次職。
演奏スキルの発展版に加え弓のスキルが追加されている他、演奏ではなく「歌」のスキルが各種登場している。合唱もある。この歌は条件を満たす事により既存の演奏・合奏と併用する事が可能。
星帝 (Star Emperor)
拳聖から転職可能な三次職。
4種類の構え及びそこからの派生技が追加され、取得スキル次第で今まで以上に幅広い戦い方が選択可能になった。他にも「憎しみ」系スキルで登録したモンスターや「感情」系スキルで登録した地域の情報をリセット可能になり、それらのスキルによる恩恵を得やすくなっている。
ソウルリーパー (Soul Reaper)
ソウルリンカーから転職可能な三次職。
今まで職業系のみだった魂の付与に加え、様々な種族の魂を付与する事で一時的にステータスを上昇させたり、自身のHPが減少する代わりにパーティーメンバーのSPを回復する、近くにいるメンバーのHPを一定時間ごとに回復するなど多くの支援系スキルが使えるようになった。他にも闇属性の魔法や魂付与状態の他プレイヤーに対する妨害なども可能。多くのスキルは発動に「ソウルエナジー」を消費する。


転職の条件は、先に発表された時点では「2次職、および転生2次職のLv99」(JobLvについては言及されていない。ただし、Lv99にもなると、よほど極端な育て方をしない限り転生前なら最大のJobLv50、転生後でもJobLv60〜70には達しているため、考慮されない可能性が高い)だったが、実装時にこれは変更され、「転生2次職でBaseLv90以上」となった。Jobレベルは一切問われない。その後、養子キャラも3次にすることができるようになった。

「転職」であり「転生」ではないため、転生のときのようにノービスから育てなおす必要はない。また、3次職に転職した後のみレベルキャップ(上限)が185に上昇し、ステータス上限も130となる。

ゲームマスター[編集]

ゲームの運営スタッフによる専用の職業であり、白い服を着ている。巡回調査用もしくはイベント用進行のキャラクターであり、イベント以外では自動操作プログラム (BOT) で動いている事もある。

ゲームマスターという職業が存在するわけではなく、通常のプレイヤーと同じナイトやプリーストと言った職業についているキャラクターを、専用のゲームマスターのグラフィックに変更したものであるため、「ナイトのGM」「プリーストのGM」と種類が存在する。カートを引いているGMとそうでないGMがいるのはそのためである(もっとも、GMは不必要なアイテムは極力持ち歩かないようにしているため、元々カートの必要性が無いとも言える。また、ファルコンを連れたGM、ペコペコに乗ったGMは今のところ目撃されていない)。また、キャラクターの各種モーショングラフィックも必要最低限のものしか用意されていないため、どんな武器を持っても「オーソドックスな剣で突き刺す」攻撃モーションになる。

脚注[編集]

関連項目[編集]