プヤ・ライモンディ

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プヤ・ライモンディ
Puya raimondii
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: パイナップル科 Bromeliaceae
: プヤ属 Puya
: プヤ・ライモンディ P. raimondii
学名
Puya raimondii Harms1928[2]
シノニム

Pourretia gigantea Raimondi

プヤ・ライモンディ (Puya raimondii)は、パイナップル科の植物である。

アンデスの高山帯に生息するが、亜熱帯の気候でしか育たない。この植物は一回結実性で、開花するまでは鋭い棘のついた細長いのイガのようにつけ、その「イガ」の直径は数メートルほどになる。 この植物の巨大な花序は世界的に見ても独特で、どの株も3,000の花と600万の種子をつける。その生物的な周期は約40年と長く、「100年に1度花を咲かせる」などといわれる所以である。100年前後この姿で過ごした後、全長10メートル程の巨大な花序を突き出し、開花する。一回結実性のため、開花した後は枯死する。

1958年にアメリカのカリフォルニア大学植物園に植えられた株は、標高0メートルに近い低地だったためか、28年後の1986年8月に花をつけている[3]

プヤ・ライモンディは、『1994年版ギネスブック』の「動物と植物」の章の「最大の花(最大の花序をつける)」「花が咲くまで最も時間のかかる植物」の項目で登録されている[4]

プヤ・ライモンディの名は、これを発見したイタリア人学者アントニオ・ライモンディ英語版に敬意を表したものである。

脚注

  1. ^ Lambe, A. (2009). Puya raimondii. The IUCN Red List of Threatened Species 2009: e.T168358A6482345. doi:10.2305/IUCN.UK.2009-2.RLTS.T168358A6482345.en Downloaded on 09 February 2019.
  2. ^ Puya raimondii Tropicos
  3. ^ ギネスブック’94』、騎虎書房 、1993年12月25日、p.86
  4. ^ ギネスブック’94』、騎虎書房 、1993年12月25日、pp.85-86