パンクラチオン世界選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パンクラチオン世界選手権
開始年 2010年
主催 世界レスリング連合
公式サイト
UWW公式サイト
テンプレートを表示

パンクラチオン世界選手権UWW Pankration World Championship)は、世界レスリング連合(UWW)が主催するパンクラチオンの国際大会。パンクラチオンのサブミッショントラディショナルフルの三種目が実施されている。

歴史[編集]

2010年、FILAが第3回グラップリング世界選手権と同日に第1回パンクラチオン世界選手権を初開催した[1][2]

2014年、FILAの再編でギグラップリング、総合格闘技、フォークレスリングなどが認定競技から除外され、ノーギグラップリングはパンクラチオンに統合されパンクラチオン自体もルールが大幅に改正された[3]。10月にハンガリーでシニアの世界選手権、11月にロシアでジュニア以下の世界選手権が行われた[4]

実施種目[編集]

パンクラチオンから打撃を除いたパンクラチオン・サブミッションと従来のパンクラチオンでは禁止されていた頭部への打撃を解禁したパンクラチオン・フルという種目が追加された。服は古代ギリシャの民族衣装を模した道着が廃止され、総合格闘技などで着用されているラッシュガードやスパッツに変更された[3][5]

  • パンクラチオン・サブミッション

レスリングにサブミッションを加えたルール。

  • パンクラチオン・トラディショナル

レスリングにサブミッションと打撃を加えたルール。頭部への打撃は禁止。

  • パンクラチオン・フル

レスリングにサブミッションと打撃を加えたルール。フルコンタクト。

勝敗[編集]

ノックアウト、ギブアップ、レフェリーストップ、ポイント判定、棄権など。

反則[編集]

後頭部へのパンチ、肘打ち、グラウンド状態での頭部への膝蹴り、サッカーボールキック、踏みつけ、ローブロー、頭突き、サミング、フィッシュフックなど。2度目までは減点1、3度の反則で失格となる[5]

階級[編集]

従来のパンクラチオン、レスリング、グラップリングの階級とは異なり新たに制定された[5]

男子[編集]

階級 重量区分
無差別級 100kg以上
100kg級 100kg以下
92kg級 92kg以下
84kg級 84kg以下
77kg級 77kg以下
71kg級 71kg以下
66kg級 66kg以下
62kg級 62kg以下

女子[編集]

階級 重量区分
無差別級 71kg以上
71kg級 71kg以下
64kg級 64kg以下
58kg級 58kg以下
53kg級 53kg以下

開催履歴[編集]

大会名 開催年月日 開催地
7 UWWパンクラチオン世界選手権 2016年9月29日 - 10月2日 ジョージア (国)の旗 トビリシ
6 2015年10月16日 - 10月18日 トルコの旗 アンタルヤ県アンタルヤ
5 2014年10月24日 - 10月26日 ハンガリーの旗 バーチ・キシュクン県ケチケメート
4 FILAパンクラチオン世界選手権 2013年6月12日 - 6月15日 カナダの旗 オンタリオ州ロンドン
3 2012年11月15日 - 11月18日 ロシアの旗 モスクワ州ラメンスコエ
2 2011年9月29日 - 10月1日 セルビアの旗 ベオグラード
1 2010年3月27日 - 3月28日 ポーランドの旗 マウォポルスカ県クラクフ

主な入賞者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 【記録】グラップリング・パンクラチオン世界選手権 過去の日本選手成績 日本レスリング協会公式サイト 2012年10月18日
  2. ^ 11・15~18世界グラップリング・アマチュアMMA選手権(ロシア)に5選手を派遣 日本レスリング協会公式サイト 2012年10月18日
  3. ^ a b FILAグラップリング(関節技のあるレスリング)が存続へ 日本レスリング協会公式サイト 2013年11月2日
  4. ^ 4・25~27アジア・パンクラチオン選手権(カザフスタン)に4選手を派遣 日本レスリング協会公式サイト 2014年4月23日
  5. ^ a b c INTERNATIONAL PANKRATION REGULATIONS FILA公式サイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]