ハブソウ

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ハブソウ
クロンキスト体系
ハブソウ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: マメ目 Fabales
: ジャケツイバラ科 Caesalpiniaceae
: センナ属 Senna
学名
Senna occidentalis
(L.) Link (1831)
シノニム

Cassia occidentalis L.
C. torosa auct. non Cav.

和名
ハブソウ

ハブソウ(波布草、Senna occidentalis)は、マメ科クロンキスト体系の分類ではジャケツイバラ科センナ属一年草。原産地は、アメリカ合衆国南部から熱帯アメリカにかけて。日本には江戸時代に毒虫や毒蛇、とくにハブに咬まれたときの民間薬として導入されたために、この名前がある。現在、南西諸島小笠原諸島では、帰化植物となっている。

特徴

茎は直立して草丈60~120cmくらいになり、全草無毛である。葉は、8~12枚の小葉からなる羽状複葉で、この葉が、虫や蛇の毒を緩和するとされる。花は夏に、茎の先の方の葉腋から総状花序を出し、一つの花序に数輪の黄色い花が咲く。花はマメ科特有の蝶形花ではなく、いびつな五弁花である。その後に、幅数ミリ、長さ10cmくらいの平たいさやができる。

漢名は望江南(ぼうこうなん)というが、比較的新しい渡来種のため、漢方薬に配剤されることはない。この種子を炒ったものを、「ハブ茶」というが、現在健康食品として売られているものは、同属で別種のエビスグサの種子、漢方名決明子(けつめいし)である。

同属で別種のエビスグサよりも葉先がとがる。鞘の付き方もエビスグサは湾曲して垂れ下がるのに対し、ハブソウは水平よりも上を向く。などの点で区別できる。


ハブソウは、花が比較的大きく、美しいので、切り花用に栽培されることもある。