マネタリーベース
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ハイパワードマネー(high-powered money)とは、現金通貨と民間金融機関が保有する中央銀行預け金の合計のこと。日銀の統計では、マネタリーベースと呼ばれており、実際に金融業界でもこの名称が使われる[1]。ベースマネーとも呼ばれる。強力通貨、高権貨幣などと訳されることが多い。
日本の場合、現金通貨とは、日本銀行券と硬貨の合計であり、中央銀行預け金としては、金融機関が保有している日銀当座預金残高がこれに当る。
マクロ経済学の教科書では、ハイパワードマネーをほぼコントロール下におく中央銀行は、このコントロールによって、間接的にマネーサプライを調節することができるため、金融政策の一つの指標としている。ハイパワードマネーとマネーサプライの比は、貨幣乗数あるいは通貨乗数と呼ばれ、信用創造を通じて中央銀行が供給した通貨が銀行システムを通じてどれだけの通貨を生み出したかを見る指標である。
ただ実際に日本銀行をはじめとする各国の中央銀行は短期金利を調節の指標としており、マネタリーベースを使ってはいない。
脚注
参考文献
- 日本銀行『マネタリーベース統計のFAQ』2003年。ISBN なし{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。。