ヌビア

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ヌビア

ヌビア (Nubia) は、エジプト南部アスワンあたりからスーダンにかけての地方の名称。古代エジプト語のヌブ(金)から古代ギリシアローマ人がそう呼んだのが始まり。アラビア語ではヌーバ。ヌビア語はレプシウスにより「黒人との混血」、ライニシュにより「原ハム語」、ヴェステルマンにより「スーダン系」とされてきたが、グリーンバーグ以降ナイル・サハラ語族東スーダン語派英語版とされている[1]

もともとエジプトとヌビアは同一の祖先から別れた国であった。ヌビアは古代からなどの鉱物資源に恵まれ、エジプトにとって重要な役割を担ってきた。現在では本来の文化や風貌など、古代以降にギリシャ人ローマ人移民が流入し続けたエジプトとは異なる独自性を残している。中世以降アラブ・イスラム帝国の隆盛により現代ヌビア人英語版はかなりにおいて「アラブ系」に同化している。現在は北部の一部がエジプト領、残りはスーダン共和国領である。

ヌビア遺跡群は1979年世界遺産に登録された。

歴史

脚註

  1. ^ Nancy C. Dorian, Investigating Obsolescence: Studies in Language Contraction and Death, p.91, Cambridge University Press, 1992.

関連項目