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テルース

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テルース (Tellus) またはテラ (Terra) は、ローマ神話に登場する大地の女神である。テルースとテラはいずれも、ラテン語で「大地」を意味する語で、近代ラテン語では「地球」も意味する(英語earth と同様)。テラ・マーテルTerra Mater、母なる大地)とも呼ばれる。

ギリシア神話ガイアギリシャ語で同様に大地を意味する)に相当するが、ときにデーメーテールケレースと同一視されることもある。テルースとしての固有の神話はない。

男神テルーモー (Tellumo) と対になる。

テルース/テラからの命名

元素テルルはテルースから名づけられた。月神セレーネー(ただしギリシャ神話)から名づけられたセレンとは周期表で上下隣の関係である。

地球の別名として

テラやテルスは、いくつかのSFで、地球の別名として用いられる。

レンズマン
E・E・スミス作の『レンズマン』シリーズ (1937) では「テルス」が地球の別名として用いられる。銀河パトロール隊の発祥地であり、人類の発祥の星でもあったが、レンズマンシリーズの主人公のキムボール・キニスンが銀河調整官に就任し、文明の中心をクロヴィアに移されるまで銀河の中心であった。
シーティー
ジャック・ウィリアムスンは『シーティー』シリーズの1作『シーティー・シップ』Seetee Ship (1942) で、「(他の惑星環境の)地球化」という意味で「テラフォーム」という造語を使った。この語は現在ではフィクションの文脈を超えて広く使われている。