ダケカンバ

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ダケカンバ
ダケカンバ林 (北岳、2009年8月撮影)
分類クロンキスト体系
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : マンサク亜綱 Hamamelidae
: ブナ目 Fagales
: カバノキ科 Betulaceae
: カバノキ属 Betula
: ダケカンバ B. ermanii
学名
Betula ermanii Cham.[1]
シノニム

B. e. var. parvifolia Koidz.B. e. var. communis Koidz.、B. e. var. ganjuensis (Koidz.) NakaiB. e. var. incisa Koidz.、B. e. var. subglobosa Miyabe et Tatew.[2]

和名
ダケカンバ、ソウシカンバ、エゾノダケカンバ、オオダケカンバ、コバノダケカンバ、キレハダケカンバ、マルミノダケカンバ[1]
英名
Erman's Birch
変種品種
  • var. ermanii
    • f. corticosa (Nakai) Sugim. アツハダカンバ(アツカワダケカンバ)[3]
  • var. saitoana (Nakai) Hatus. チャボダケカンバ(サイトウカンバ)[4]
  • var. subcordata (Regel) Koidz. アカカンバ(ナンタイカンバ)[5]

ダケカンバ(岳樺、学名Betula ermanii)は、カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹である。別名はソウシカンバ等。

特徴

日本、千島列島、サハリン、朝鮮、中国東北部、ロシア沿海州、カムチャツカなどに広く分布する。日本では、北海道〜近畿地方、四国の亜高山帯に生える。

シラカンバ(シラカバ、白樺)とよく似ているが、シラカンバよりも更に高い高度に分布する。また、樹皮がシラカンバよりもかなり赤茶色がかっている点、葉にやや光沢がある(シラカンバの葉には光沢がない)で区別できる。明るい場所に生え成長が早いこと、森林が何らかの理由で破壊されたあとに真っ先に生える木であること、などの特徴はシラカンバと共通する。亜高山帯の上部、森林限界近くではしばしば純林に近いダケカンバ林となる。また、森林限界を超えても、ハイマツの中に混生している例もある。普通は樹高10~15m、大きいものは30mにも達する一方、森林限界近辺では低木状となる。

ギャラリー

脚注