タラゴン

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タラゴン
タラゴン
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: ヨモギ属 Artemisia
: タラゴン A. dracunculus
学名
Artemisia dracunculus L.
和名
タラゴン
英名
Tarragon

タラゴン(Tarragon、学名Artemisia dracunculus)は、キク科ヨモギ属多年生植物ロシア南部や中央アジアにかけて分布する。半耐寒性で、日本のような高温・多湿の気象にはやや弱い。フランス語エストラゴン (Estragon) の名で知られる。

特徴

草丈は60cmくらい、茎は直立してよく分枝し、葉は対生で、細長く、先がとがっていて、濃い黄緑色で光沢がある。花は滅多に咲かず、また、不稔性なので、挿し木や株分けで増やす。料理の香味づけによく用いられるが、香りが飛んでしまうので、生で用いるのが望ましい。アニス様の香気を持ち、主成分はエストラゴールである。

種子が売られているのは、アメリカ原産のロシアン・タラゴン A. dracunculoides である。ロシア産が「フレンチ」で、米国産が「ロシアン」と名づけられているが、マリーゴールドもすべてメキシコ原産にもかかわらずフレンチ(くじゃくそう)、アフリカン(せんじゅぎく)と命名されているという例がある。ロシアンは、草丈1.5m位になる多年草で、性質は強いが風味は落ちる。

用途

ドレッシングなどサラダの味付けに使用する。料理の味を劇的に変化させることから「魔法の竜」と呼ばれている。

参考文献

  • ハーブ学名語源事典(東京堂出版)