スペース・カウボーイの逆襲

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スペース・カウボーイの逆襲
ジャミロクワイスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル アシッド・ジャズR&Bソウル・ポップファンク
時間
レーベル ソニーミュージック / エピック・レコード
プロデュース Mike Nielsen、Al Stone
チャート最高順位
ジャミロクワイ アルバム 年表
ジャミロクワイ
(1993年)
スペース・カウボーイの逆襲
(1994年)
トラベリング・ウィズアウト・ムービング〜ジャミロクワイと旅に出よう〜
(1996年)
ミュージックビデオ
「Space Cowboy」 - YouTube
「Half The Man」 - YouTube
「Light Years」 - YouTube
「Stillness In Time」 - YouTube
『スペース・カウボーイの逆襲』収録のシングル
  1. ザ・キッズ
    リリース: 1994年6月30日
  2. 「スペース・カウボーイ」
    リリース: 1994年9月26日
  3. 「ハーフ・ザ・マン」
    リリース: 1994年11月7日
  4. 「ライト・イヤーズ」
    リリース: 1995年5月2日
  5. 「スティルネス・イン・タイム」
    リリース: 1995年6月19日
  6. 「モーニング・グローリー」
    リリース: 1995年9月6日
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スペース・カウボーイの逆襲』(The Return of the Space Cowboy)は、1994年にリリースされたジャミロクワイの2枚目のスタジオ・アルバム[1]

楽曲詳細

スペースカウボーイ(Space Cowboy)

  • 透き通る声と歌唱力とミュージックビデオのダンスが話題になった。
  • アメリカで初めてランキング1位をとった。
  • ボーカルのジェイマリファナを吸いながら書いたそうで、精神が体から離れて宇宙にいるような感覚になっていたため、宇宙から地球上の自分の体に戻ってくる事(リターン)が歌われている[2]1990年代のイギリスは(特にロンドンのクラブは)マリファナの取り締まり具合&容認具合が現在のイギリスとも日本とも違う事に注意が必要。後に本人は「(ショービジネスの世界に)まともな好青年が出て行ってもつまらなかっただろう(自分はそうではないから売れた)」と分析している[3]
  • シングル版のベース演奏はバンドメンバーのスチュアート・ゼンダーが行ったが、アルバム版のベーシストは「Mr X」とだけ発表され、関係者も名前を明かさなかったため長年に渡って波紋を広げた。24年後の2018年、スチュアートが自身のSNSにて「Mr X」はPoul Powellだったと明かし24年越しに名前が明るみになった(詳細はアルバム「シンクロナイズド」の「メンバーの離脱」参照)。

ハーフ・ザ・マン (Half The Man)

生後6週間で亡くなってしまったジェイの一卵性双生児の兄デイビッドについての歌である。6週間だったがデイビッドは穏やかな赤ちゃんだった。それに対してジェイはヤンチャな性格である。このため2人でバランスをとっていたと言う感覚を持っており、片方の半分の自分を歌った[4]

後に、この歌詞は自分が書いた部分もあるとキーボードのトビーが発言した。トビーの場合は、当時交際中で後に妻となったガブリエラ夫人と自分が2人で1つだという思いを持って書いたそう。

ミスター・ムーン (Mr. Moon)

複雑でおしゃれなキーボードのコードとベースラインが話題になった曲である。商業的には他の曲の方が売れたが、音楽としては高評価を得た。

歌詞はジェイレイブで出会った女性に関するものである。ひと目で好きになり5時間話して本気になり、翌日にでも結婚したいと思ったが、2分間だけ席を外した隙にトビーに彼女を取られた。その気持ちを歌にしたらトビーが素晴らしいコードで編曲してくれたからジェイはトビーを許した[5]

2017年にキーボードのトビーが亡くなったとき、その年のジャミロクワイのコンサートツアーでは追悼として「Mr. Moon」がセットリストに含まれた。

ライト・イヤーズ (Light Years)

アルバムや各国でのシングルリリースでそれぞれ違うバージョンが発売されており少なくとも5バージョンが存在する[6]。ミュージックビデオはオーストリアのサンクト・アントンのスキー場で撮影された。コンサート中だったため撮影にさける時間は1日しかなかった。ジェイはスケートボードは得意だったがスノーボードはトビーや他の仲間と1度だけしかした事がなかった。しかし崖からジャンプするシーンをこなさなければならず(小さなジャンプシーンの事。大ジャンプはプロのスノーボーダーが行っている)、着地に失敗して頭から雪に突っ込み背中を反って痛めた。痛みは小さい頃にトランポリン城(弾むお城)で腰を打って麻痺した感覚に似ており、またやったかと思ったが麻痺まではしていなかった。他のメンバーはこの時が初めてのスノーボードだった[7]

スティルネス・イン・タイム (Stillness In Time)

この曲もマリファナを使用しながら書いたと語っている。スペースカウボーイとは逆に、宇宙にある自分の体を探しに行く感覚だったそう[7]。ミュージックビデオは1995年5月にコンサートツアーでオーストラリアに行った時、コンサート日程の合間に撮影された。カーテン・スプリングス英語版アマディアス湖の塩湖の上で歌ったり、マウント・コナー英語版を背景に走っている映像が収められているが公式に撮影場所の発表はない。

収録曲

#タイトル作詞・作曲時間
1.「ジャスト・アナザー・ストーリー」(Just Another Story) 
2.「スティルネス・イン・タイム」(Stillness in Time) 
3.「ハーフ・ザ・マン」(Half the Man) 
4.「ライト・イヤーズ」(Light Years) 
5.「マニフェスト・デスティニー」(Manifest Destiny)ケイ、スミス
6.ザ・キッズ(The Kids) 
7.「ミスター・ムーン」(Mr. Moon)ケイ、スミス、スチュアート・ゼンダー
8.「スキャム」(Scam)ケイ、ゼンダー、スミス
9.「ジャーニー・トゥ・アーネムランド」(Journey to Arnhemland)ケイ、Wallis Buchanan、スミス
10.「モーニング・グローリー」(Morning Glory)ケイ、ゼンダー
11.「スペース・カウボーイ」(Space Cowboy)ケイ
日本盤ボーナストラック
#タイトル作詞作曲・編曲時間
12.「スペース・カウボーイ(ストーンド・アゲイン)」(Space Cowboy (Stoned Again Mix))  

脚注