ジャック・アリエール

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ジャック・アリエール
生誕 1929年11月9日
ミディ=ピレネー地域圏オート=ガロンヌ県トゥールーズ
死没 2000年8月31日(2000-08-31)(70歳)
ミディ=ピレネー地域圏オート=ガロンヌ県サン=ゴーダンス
国籍 フランスの旗 フランス
職業 著作家言語学者
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ジャック・アリエールフランス語: Jacques Allières, 1929年11月9日2000年8月31日)は、フランストゥールーズ出身の著作家言語学者。専門はロマンス諸語(特にオック語)とバスク語トゥールーズ・ル・ミライユ大学フランス語版(トゥールーズ第二大学、2014年にトゥールーズ大学ジャン・ジョレス校に改称)文学部教授。特にバスク語に関する業績がフランス内外に知られている[1][2]

経歴[編集]

母語はフランス語である。1929年にミディ=ピレネー地域圏オート=ガロンヌ県の首府トゥールーズに生まれ、トゥールーズで社会学者のジャン・セグイ英語版に学んだ。1954年に高校教師となり、フランス領バスクの中心都市バイヨンヌとトゥールーズで教えた。1956年にはセグイの助手となり、1972年にはガスコーニュ語言語地図を作成した。

多くの言語に関心を持っており、まずはラテン語を、やがてオック語アラゴン語スペイン語などを学んでいる[2]ロマンス諸語だけではなく、言語学的な関心からバスク語を学んだ[1]。1974年にはトゥールーズ・ル・ミライユ大学フランス語版(トゥールーズ第二大学)で教え始め、ロマンス語学でセグイの後任に、文献学でXavier Ravierの後任となった。トゥールーズ・ル・ミライユ大学では長らくバスク語の講義を担当していた[1]。トゥールーズではバスク文化団体の顧問を務めており、1984年にエウスカルツァインディア(バスク語アカデミー)の名誉会員に選出された[1]。アリエールはバスク語ラブール方言を流暢に話すことができた[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e アリエール 1992, p. 189.
  2. ^ a b Jean-Baptiste OrpustanIn memoriam professeur Jacques AllièresLapurdum

参考文献[編集]

  • アリエール, ジャック『フランス語の形成』大髙順雄(訳)、白水社〈コレクション・クセジュ〉、1992年。 
  • アリエール, ジャック『バスク人』萩尾生(訳)、白水社〈文庫クセジュ〉、1992年。