シアン (色)

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シアン
cyan
 
16進表記 #00FFFF
RGB (0, 255, 255)
CMYK (100, 0, 0, 0)
HSV (180°, 100%, 100%)
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空色
sky blue
 
16進表記 #00AEEF
RGB (0, 174, 239)
CMYK (100, 0, 0, 0)
HSV (196°, 100%, 94%)
マンセル値 7.5B 6/10
表示されている色は一例です
カラー印刷用のインク。中央がシアン
シアンJIS慣用色名
  マンセル値 7.5B 6/10

シアン(cyan)は、のひとつで、明るい青色。寒色のひとつ。 色の三原色のひとつである。 シアンとは古代ギリシア語で暗い青を意味するcyanosという単語から派生している。青写真(cyanotype)、チアノーゼ(cyanosis)などと同様の語源を持つ言葉である。 藍緑色(らんりょくしょく)が同じ色をさすことがあるが、藍緑色と表記した場合にはアクアマリンを表すのが一般的である。

物体色としてのシアン

印刷技術におけるシアン

シアンは色料の三原色(絵具の三原色)のひとつであり、カラー印刷でのインクトナーに使われる。 通常、マゼンタ(magenta)・イエロー(yellow)・ブラック(black)と共に使われるため、 CMYKと呼ばれる[1]印刷技術における専門用語になりつつあるが、この意味ではアオまたはアイと呼ぶことも多い。 ちなみにCMYK値で表すと

C=100 M=0 Y=0 K=0

となる。

マゼンタと区別する目的でorange red(橙赤)とも言われる、光の三原色のひとつとしての赤(primary red)の補色で、シアン色の物体(顔料等)はL錐体が反応する波長を多く吸収する。

JIS規格におけるシアン

JISでもシアンを色名として採用している。これは印刷用の原色としてのシアンとほぼ同じ色合いである。

光源色としてのシアン

Cyan (webcolor)
  16進表記 #00ffff

光の三原色である(#0000FF)と(#00FF00)を一対一の割合で混合した色に該当し、RGB値では

( R, G, B ) = ( 0, 255, 255 )

で表される。ウェブカラーCyanを指定すると、#00FFFFと同等に扱われる。 これは、aquaと指定したものと同じ色である。


色合いとしてはかなり青緑に近い青で、補色である。シアンは青に比して緑が少ない傾向にある。この点に注目すると赤の反対色は概ね水色に近い青緑色といった色相であると言える。

近似色

参考文献


関連項目

脚注

  1. ^ KはKey PlateのKである。BlackのKと混同しないこと。