コンテンツにスキップ

コリウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。121.115.80.215 (会話) による 2010年6月1日 (火) 09:01個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎特徴)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

コリウス属
Coleus Blumei
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: コリウス属 Coleus Lour.
和名
キンランジソ(金襴紫蘇)
ニシキジソ(錦紫蘇)
英名
Coleus

コリウスColeus)とは、シソ科コリウス属(シノニム:ソレノステモン属(Solenostemon Thonn.))の植物の総称。和名は金襴紫蘇(きんらんじそ)、錦紫蘇(にしきじそ)。熱帯アフリカ、熱帯アジアオーストラリア東インド諸島フィリピンに分布する。園芸品種として種間雑種も作出されている。

特徴

草丈30cmくらい。は平滑なもの、深い切れ込みの入ったものや縮れのあるものなどがあり、葉の色はえんじ色・オレンジ・明るい黄色・サーモンピンクなど、レインボー系と呼ばれる、それらの色に緑の縁取りのついたものがポピュラーである。観葉植物として鉢物にするが、花壇に植えることもできる。通常は、春に種子を播いて殖やすが、さし芽もできる。

温帯では一年草として扱うが、原産地では宿根草である。このため冬に暖かい室内などに入れておけば越冬できる。

属名コリウス(コレウス)とは、ラテン語で「」の意味で、花序がの鞘に似ていることによる。

コレウス・フォルスコリPlectranthus barbatus、シノニム:Coleus forskohlii)など、コリウス属の一部の種は現在ヤマハッカ属Plectranthus)に分類されている。

栽培

微細種子なので、種の取り扱いには注意が必要で、浅鉢に蒔き、受け皿から吸水させる。発芽適温が比較的高いので、日本では5月に入ってからまいた方がよい。苗になればあまり病虫害もなく、育てやすいが、乾燥と強い陽射しに弱いので、半日陰で育て、こまめに水やりをする。シソPerilla frutescens var. crispa)に似た藤色の花が咲くが、観賞価値が低いばかりでなく、花茎が伸びるに従って葉の色が褪せてくるので、花は出てきたらつみ取るようにする。