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クチクラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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クチクラ(ラテン語:Cuticula)は英語でキューティクル、日本語で角皮ともいい、表皮を構成する細胞が、その外側に分泌することで生じる、丈夫なである。様々な生物において、体表を保護する役割を果たしている。人を含む哺乳類の表面にも存在する。

昆虫(特に甲虫)や節足動物の場合、クチクラは外骨格を構成し、また軟体動物の表面を覆う生体物質である。甲殻類ではキチン質という多糖類が主成分でなども含有されている。

植物においては、表皮の外側を覆う透明な膜で、蝋を主成分とする。特に乾燥地海岸の植物のではよく発達する。また、いわゆる照葉樹林というのは、それを構成する樹木の葉でクチクラ層が発達し、表面が照って見えることに由来する。