キリストに倣いて
『キリストに倣いて』(キリストにならいて、De imitatione Christi)は、トマス・ア・ケンピスによって書かれた本で、カトリックのクリスチャンの霊性の本として識字階級に広く読まれた。
概要
ラテン語訳は匿名で1418年ごろに出された。他の著者説もあったが、現代ではケンピスの著書とみなされている。
「キリストに倣いて」は、14世紀から15世紀の神秘的ドイツ・オランダ学校の文書であり、宗教改革前のカトリック・キリスト教のもっとも偉大なディヴォーションの手引きの一つと認められている。
イエズス会は公式に訓練で使用する。ローマ教皇を中心とするカトリック教会だけでなく、多くのプロテスタントもこの本に高い評価を与えており、ムーディ出版が出している。
逸話
ジョン・ウェスレーとジョン・ニュートンは、回心に影響を与えた著書としてあげている。ゴードン将軍はこの書を持って戦場に赴いた。
構成
- 第一篇 霊的生命を保つために有益なる教訓
- 第二編 内的生活に関わる教訓
- 第三編 聖餐に就いての聖訓
- 第四篇 内なる慰安に就いて
外部リンク
- 『基督に倣ひて 』中山昌樹訳1920
- 『世範』英国聖公会布教会社1899
- 『和語遵主聖範』漢訳より重訳1895
- 【キリストにならいて】トマス=ア=ケンピス/結城浩他訳(プロジェクト杉田玄白)
- Article at the Catholic Encyclopedia on Thomas a Kempis
- The Imitation of Christ, in Latin, at The Latin Library
- The Imitation of Christ - プロジェクト・グーテンベルク, in English, translated by William Benham, 1905
- The Imitation of Christ, in English, translated by Aloysius Croft and Harold Bolton, 1940, at the Christian Classics Ethereal Library