キスレク - ヘルガッツ線

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キスレク - ヘルガッツ線
ヴァンゲン(アルゴイ)駅舎
ヴァンゲン(アルゴイ)駅舎
基本情報
ドイツの旗 ドイツ
所在地 バーデン・ヴュルテンベルク州
駅数 3駅
路線記号 4560
路線番号 753
971
路線諸元
路線距離 18.6 km
軌間 1435 mm(標準軌
線路数 単線
電化区間 全区間
電化方式 15 kV / 16.7 Hz(交流
架空電車線方式
最小曲線半径 293 m
保安装置 列車点制御装置
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停車場・施設・接続路線
STR
ヘルベルティンゲン - イスニ線(ロイトキルヒ方面)
BHF
0.0 キスレク 651 m
ABZgr
ヘルベルティンゲン - イスニ線(アウレンドルフ方面)
eHST
5.2 旧ゾンマーリート
hKRZWae
下アルゲン川
SKRZ-Ao
アウトバーン96号
eBHF
9.0 旧ラツェンリート 612 m
BUE
国道32号
BHF
13.3 ヴァンゲン(アルゴイ) 570 m
ABZg+l
アルゴイ線(ケンプテン方面)
BHF
18.6 ヘルガッツ線 555 m
STR
アルゴイ線(リンダウ島方面)

出典: ドイツの鉄道地図[1]

キスレク - ヘルガッツ線(キスレク - ヘルガッツせん、ドイツ語: Bahnstrecke Kißlegg–Hergatz)は、アルゴイ地方の標準軌の幹線で、ミュンヘン - リンダウ区間改良路線の一部である。

この路線はキスレクからヴァンゲンを経由してヘルガッツに至って、ヘルベルティンゲン - イスニ線ブーフローエ - リンダウ線を結んでいる。この路線はドイツ鉄道により運営され2020年から電化されており[2] 、全区間が単線区間である。この路線の時刻表番号753番は、ヴュルテンベルク・アルゴイ鉄道とも呼ばれるアウレンドルフ - ヘルガッツ区間の一部として用いられる。

歴史

1853年バイエルン王国のヘルガッツが、1870年ヴュルテンベルク王国のキスレクが既に鉄道で連結された後にも、オーバーアムト中心地のヴァンゲン市にまだ鉄道施設はなかった。ヴァンゲン市は1876年にまずキスレクから13.3 kmの連結線を建設するのを決定した。キスレク - ヴァンゲン区間は1880年7月31日に開通できた。

1887年両国間に条約が締結されて5.3 kmの空白部分を鉄道で連結するのが決定された。ヴァンゲン - ヘルガッツ区間は1890年7月15日に開業された。この路線の完工の後に、ミュンヘン - リンダウ区間の距離は、ブーフローエ - リンダウ線経由の場合より短くなった。

電気運転は2020年12月定期時刻表変更の時に実現された[3]。この路線はミュンヘン - リンダウ区間改修プロジェクトにおける第5工区の一部であり、2017年以来電気工事とともに踏み切りの設備改良、立体交差の工事、ヴァンゲン市街地区間の騒音遮断壁の設置が行われた[4]

運行形態

旅客輸送

2020年まで218形機関車で牽引されたユーロシティの列車が、ミュンヘン - チューリッヒ区間でこの路線で停車せず運行された。2020年12月13日から、ミュンヘンからチューリッヒまでのすべてのEC88のユーロシティ列車は、1日六往復で、SBB電車で運行されるものの[2]、以前と同じくこの路線の駅では停車しない。地域運送の場合、この路線はボーデン湖=オーバーシュヴァーベン運輸連合(bodo)に統合されている[5]

  • 快速列車(RE 72): ミュンヘン ゲルテンドルフ ブーフローエ メミンゲン ロイトキルヒ - キスレク - ヴァンゲン - ヘルガッツ - リンダウ島。一日一往復[6]
  • 快速列車(RE 77): (ウルム - メミンゲン - ケンプテン - イメンシュタット -)ヘルガッツ - ワンゲン。120分間隔(平日のみ)[6]
  • 普通列車(RB 92): (アウレンドルフ -)キスレク - ヴァンゲン - ヘルガッツ - リンダウ島。120分間隔。使用車両はDB650形気動車
  • 普通列車(RB 96): ロイトキルヒ - キスレク - ヴァンゲン(- ヘルガッツ)。120分間隔。使用車両はDB650形気動車

貨物輸送

定期的な貨物輸送はもうないが、ヴュルテンベルク南部線あるいはアールベルク線が封鎖される場合、この路線は迂回経路として利用される。車軸荷重が20トンに制限されたため[7]、列車の通行可能性が制限された。しかし、2020年4月以降、線路の交替で線路等級D4(22.5トン)が再び満たされている[8]。旅客輸送の部門でこの路線は、ブーフローエ - リンダウ線の迂回経路として機能する。

参考文献

  • Thomas Scherer (1981) (ドイツ語). Die würrtembergische Allgäubahn. Ulm: Spurkranz-Verlag 

外部リンク

注釈・出典

  1. ^ Eisenbahnatlas Deutschland (German railway atlas). Schweers + Wall. (2009). ISBN 978-3-89494-139-0 
  2. ^ a b "Schneller mit der Bahn von Zürich nach München". Bahnonline.ch (ドイツ語). 13 December 2020. 2020年12月13日閲覧
  3. ^ "Aufnahme des elektrischen Zugbetriebs – ABS 48: Ausbaustrecke München-Lindau-Grenze D/A". 2020年12月13日閲覧
  4. ^ Projektabschnitt 5 - Darstellung größerer Einzelmaßnahmen”. abs48.com. DB Netze. 2021年6月6日閲覧。
  5. ^ Linien & Fahrpläne”. bodo.de. Bodensee-Oberschwaben Verkehrsverbund. 2021年6月1日閲覧。
  6. ^ a b Elektronisches Kursbuch - Bahnstrecke 753”. bahn.de. Deutsche Bahn. 2021年6月7日閲覧。
  7. ^ Streckenabschnitt Wangen (Allgäu) –Hergatz at the Wayback Machine (archived 2016年8月14日), abgerufen am 10. August 2016
  8. ^ Wenig Güterverkehr auf der ABS 48 München – Lindau – Grenze D/A”. abs48.com. DB Netz AG. 2021年5月27日閲覧。