ガブリエル・タッキーノ

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ガブリエル・タッキーノGabriel Tacchino)、1934年8月14日-は、カンヌ生まれのフランスピアニストフランシス・プーランク唯一の弟子として知られ、カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団と共演するなど、華やかな演奏経歴をもつ。

生涯

1934年8月14日、フランスのカンヌに生まれる。6歳からピアノを学び、ニース地方音楽院で学んだのち、12歳でパリ国立高等音楽院に入学した。1952年プルミエ・プリ(一等賞)をとり卒業すると同時にパリ楽壇にデビューした。

フランシス・プーランク唯一の弟子として、師匠プーランクの流れを汲む、古き良きフランス音楽の伝統・解釈を後進に伝えている。

活動歴

1953年ヴィオッティ国際音楽コンクール第一位、1955年ジュネーヴ国際音楽コンクールで一位なしの二位、1956年のアルフレード・カルセラ国際コンクール第一位など[1]

カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団と共演するなど、華やかな演奏経歴をもち、ピエール・モントゥーアンドレ・クリュイタンスエリック・ラインスドルフといった偉大な指揮者とも共演している。パリ国立高等音楽院で長年教鞭を執り、演奏活動やマスタークラスのほか、EMI、ERATO、VOX、VERANYでのレコーディング、ディスク大賞、レコード大賞、ゴールド音楽賞いったフランスの音楽賞を受賞している。

室内音楽においては、アイザック・スターンジャン・ピエール・ランパルパトリック・ガロワブルーノ・リグットゲーリー・ホフマンらと共演。ピエール・アモイヤルとピアノとヴァイオリンのデュオ、エネスコ四重奏団やファイ・アート・カルテットとも共演する。またヤニス・ヴァカレリスアルド・チッコリーニマウリツィオ・モレッティとも2台ピアノを演奏している。


脚注

  1. ^ ガブリエル・タッキーノ - ピティナ・ピアノ曲事典