カラード (南アフリカ共和国)

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カラード
Coloured
ケープタウンのカラードコミュニティの子供達
総人口
約450万人(南アフリカの総人口の10%)
居住地域
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
言語
アフリカーンス
宗教
キリスト教イスラム教
関連する民族
コイコイ人サン人マレー人

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カラード英語: Coloured, アフリカーンス語: Kleurling)は、南アフリカ共和国で、同国を構成する四つの集団の一つである混血グループをさす。

17世紀にケープ地方に入植したオランダ人が移り住んだ頃は、女性がとても少なかったために、先住民のサン人や、コイコイ人の女性や奴隷として連れてこられたマレー系の女性と結婚した。その子孫がカラードと呼ばれる。

南アフリカ共和国の人口の約9%を占めており、同国西部の西ケープ州および北ケープ州では人口の約半数を占める。ボーア人が話すアフリカーンス語を話すものが多い。南アフリカ共和国内の黒人達と同様に人種差別を受けていた。経済面では白人と黒人の中間にあって、おもに熟練・半熟練労働者層を形成している。1984年9月、それまでの白人単独支配体制から、白人、カラード、インド系(印僑)の3集団で立法行政を担う「三人種体制」に移行し、議員数85名のカラード議会が発足した。しかし、それは形だけのもので結局白人の単独支配体制は変わらなかった。

1994年アパルトヘイトの廃止に伴い、全人種平等の議会が発足した。

アフリカ民族会議 (ANC) 政権下では、アパルトヘイト時代の与党国民党の流れをくむ野党民主同盟 (DA) の支持基盤である。

関連項目