オイゲン・エールリッヒ
オイゲン・エールリッヒ(Eugen Ehrlich、1862年9月14日 - 1922年5月2日)は、オーストリアの法学者。ウィーン大学にて法学を修め、郷里のチェルノヴィッツの大学でローマ法を講じた。
「法の発展の重心は社会にある」というテーゼに基づくその法研究により、マックス・ウェーバーと並ぶ法社会学の創始者となる。主著は『法社会学の基礎理論』(1913年)等。
経歴
人物
- 『法社会学の基礎理論』の公刊により、国際的評価を獲得したにも関わらず、第一次世界大戦の勃発により、その運命は暗転し、貧困のなか苦しい生活を余儀なくされた。オーストリアの初代大統領となったカール・レンナーは、その悲劇的運命について、「第一次世界大戦とオーストリア=ハンガリー帝国解体の犠牲者」と述べている。