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ウェアハウス (ニュージーランド)

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ウェアハウスThe Warehouse GroupNZX:WHS)は、ニュージーランド最大の小売ディスカウントストアグループ。

概要

本社はオークランド・ノースショア。創業者はスティーブン・ティンデル(創業時から2004年までマネージャーを兼務)。ニュージーランド国内で営業している大型ディスカウントストアグループである。グループ全体での従業員数は14,800人(2008年)。

主力店舗である“ウェアハウス”の他に、文房具・コンピューター・事務機器などを取り揃えた“ウェアハウス・ステーショナリー”、生鮮食料品や喫茶店を兼ね備えた“ウェアハウス・エキストラ”を開設している。

歴史

  • 1982年11月:創業者のスティーブン・ティンデル(2004年までマネージャーを兼務)がオークランド・タカプナに1号店を出店 資金は40,000NZドル 1号店は550m²の店舗で営業を開始する
  • 1990年:ニュージーランド国内で宣伝広告を配布する
  • 1991年:ニュージーランド国内での売上げが1億NZドルを超える
  • 1991年10月:ウェアハウス・ステーショナリー1号店(グレンフィールド・ワイラウパーク)を新規出店
  • 1994年:ニュージーランド証券取引所に上場
  • 1995年:ニュージーランド証券取引所主要銘柄40種(NZSE40)に採用される
  • 1996年:北島の集配拠点である北島集配センターをオークランド郊外ウィリに開設
  • 1996年:南島インバカーギルに国内最大店舗を出店 地元小売店の売上げが激減し地元経済は打撃を受け社会問題に発展する
  • 2000年:ニュージーランド証券取引所主要銘柄上位10社(NZSE10)に採用される
  • 2000年:グループ全体の売上げが10億NZドルを超える
  • 2001年:金融サービス事業を開始 提携クレジットカード業務・旅行保険販売を開始
  • 2003年:南島の集配拠点である南島集配センターをクライストチャーチ郊外ロルストンに開設
  • 2003年:オーストラリアに進出 地元ディスカウントグループの経営権を取得し126店舗で営業を開始
  • 2005年:当初見込みより売上げが少ないと判断しオーストラリア事業を売却 オーストラリア市場から撤退
  • 2005年:グループ全体の売上げが20億NZドルを超える
  • 2006年:一部店舗にてアルコール飲料の販売を開始(地域条例・規制のある店舗では販売を禁止)
  • 2006年:生鮮食料品の販売を含めた新店舗“ウェアハウス・エキストラ”をオークランド・シルビアパークに開店 同店舗にて生鮮食料品・カフェテリアの設置・薬局の設置など新型店舗を開設
  • 2007年:創業25周年記念
  • 2009年:衣料品専門の集配センターを北島集配センター隣に開設

ウェアハウスグループ

ウェアハウス(the warehouse)

ウェアハウスグループの主力店舗。国内に85店舗(2008年)を構える大型ディスカウント店。赤地の看板に白色の店舗名、赤色の従業員シャツが特徴。生鮮食料品を除く食品(菓子、飲料など)他、寝具、家具、家電、文房具、玩具、美容品、健康器具、衣料品(男性、女性、子供服)、CD・DVD、スポーツ用品、園芸用品、ペット用品などの販売を行う。商品の多くはNZ産商品の他、中国、東南アジアを含む海外からの輸入製品がその大半を占める。ウェアハウス(倉庫の意味)の名の通り、店舗の作りはコンクリートの打ち放しが基本構造となっており、簡素かつ倉庫のような店舗形態を採用している。1990年代に、販売している商品に粗悪品が含まれているとの批判から、一部商品を除く全ての商品で12ヶ月間の返金保証を受けつけている(CD・DVDなどのオーディオ・ビジュアル商品、コンピューター機器、コンピューター・ソフトウェアなどのライセンス商品、下着、腐敗食品などは返金対象外)。2007年には、販売していた自転車用ヘルメットに安全性の問題があるとしてリコールおよび購入者へ返金する旨を通知した。ニュージーランド出身のスーパーモデルレイチェル・ハンターデザイン監修の衣料ブランド“Rachel”を限定販売している。従業員数は8,500人(2008年)。

ウェアハウス・ステーショナリー(Warehouse Stationary)

文房具品、コンピューター、コンピューター・ソフトウェア、事務機器、オフィス家具、オフィス用品(飲料、清掃用品、トイレ用品など)を販売する店舗。商品販売の他、コピーサービス、写真現像サービスなども受けつけている。黄色地の看板に青色の店舗名が特徴。国内に43店舗(2008年)。ウェアハウスで販売する文房具品と区別するため、店舗名から“The”を外している。ビジネス需要を見込み、一部商品は通信販売で商品購入ができる。

ウェアハウス・エキストラ(the warehouse extra)

ウェアハウスと同じ店舗形態を採用しているが、ウェアハウスでは販売していなかった生鮮食料品(野菜、生肉、生魚、焼きたてパン、惣菜、アルコール飲料他)の販売、薬剤師常駐の薬局、カフェテリア、写真現像サービスの提供などを目的とする総合スーパー形態を採用している。そのため、ウェアハウスの店舗で販売している生活用品も同時に販売している。シルビアパーク店の他、ファンガレイ、テ・ラパでも店舗開設を計画している。赤地の看板に白色の店舗名(the warehouse)と黄色の“extra”が特徴。店舗開設には大規模な立地が必要なため店舗数は少ない。

外部リンク