アルカンタラ (客船・2代)
経歴 | |
---|---|
名称: | MS アルカンタラ |
建造所: | ハーランド・アンド・ウルフ, ベルファスト |
進水: | 1927年 |
就航: | 1927年 |
最後: |
1948年10月に商用運行に復帰 1958年に解体 |
仕様諸元 | |
種別: | 武装商船 |
トン数: | 22,181 グロストン (GRT) |
長さ: | 656 ft (200 m) |
幅: | 78 ft (24 m) |
推進: | Burmeister & Wain ディーゼル機関, スクリュー2基 |
速力: | 16ノット (30 km/h; 18 mph) |
搭載能力: | 乗客1,430人 (1等船室432人, 2等船室223人, 3等船室775人) |
乗員: | 254人 |
兵装: | 6 in (150 mm)砲 |
アルカンタラ (RMS Alcantara) はロイヤル・メイル・ライン (Royal Mail Lines) の客船。
アルカンタラはベルファストのハーランド・アンド・ウルフ社で建造された。1927年進水。サウサンプトンと南米東岸とを結ぶ航路で運行された。1934年に機関が強化され、最高速度が18ノットに増加した。
アルカンタラは1939年に仮装巡洋艦に改装され、1本煙突になった。さらなる改装のためマルタへ向かう途中でキュナード・ラインの客船フランコニアと衝突し、修理のためアレクサンドリアへ向かった。
1940年7月28日、アルカンタラは南大西洋でドイツの仮装巡洋艦トールと遭遇した。このときトールはユーゴスラビアの貨物船Virに偽装していた。トールは最初アルカンタラを貨物船だと思い接近したが仮装巡洋艦であるとわかると逃走を開始した。だがアルカンタラのほうが高速であったために逃げ切ることができず、トールはドイツの旗を掲げると攻撃に転じた。アルカンタラは命中弾を受け速度が低下。一方、アルカンタラの6インチ砲は命中しなかった。アルカンタラの速度が低下するのを見たトールはアルカンタラに接近したが、そのときアルカンタラの6インチ砲弾が命中した。これは貫通し爆発しなかったが、トールは逃走に移った。だが、そこに2発目が命中しトールに損害を与えた。この戦闘でアルカンタラでは死者2名負傷者7名を出した。
1943年にアルカンタラは兵員輸送船となった。南米への航路は1948年10月に再開され、1958年4月に売却されるまで続いた。日本の所有者に売却されたアルカンタラはKaisho Maruと改名されたが、同年中に解体された。
要目
- トン数:22,181総トン
- 全長:656フィート(200m)
- 全幅:78フィート(24m)
- 速力:16ノット
- 乗客定員:1430(一等432、二等223、三等775)