ぷにるはかわいいスライム
ぷにるはかわいいスライム | |
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ジャンル | ギャグ漫画、ラブコメディ[1] |
漫画 | |
作者 | まえだくん |
出版社 | 小学館 |
掲載サイト | 週刊コロコロコミック |
レーベル | コロコロコミックススペシャル |
発表期間 | 2022年3月15日[2] - |
巻数 | 既刊2巻(2022年11月28日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『ぷにるはかわいいスライム』は、まえだくんによる日本の漫画。ウェブコミック配信サイト『週刊コロコロコミック』(小学館)にて2022年3月15日より連載を開始[2]。『コロコロ』史上初となる、「日常ラブコメディ」作品である[3]。
制作
『週刊コロコロコミック』の創刊時の新連載オリジナル作品の一つ[2]。本作は『別冊コロコロコミック』2019年4月号に掲載された[4]読み切り漫画『かわいいぷにるはスライム』のアイディアを流用したものである[5]。読み切りは単行本第1巻に収録されている[6]。
『コロコロコミック』の漫画としては異色なラブコメディというジャンルである点、また、変幻自在なスライムという斬新なヒロイン造形が読者に衝撃を与えた[7]。
評価
公開初日からウェブ上では大きな反響があり、5月時点で第1話が累計60万PV[8]、約2か月で累計350万PVを記録するなど[6]、同サイトを牽引する作品である。[独自研究?]約4か月の時点で700万PVを達成し、単行本は「第1巻としては異例の初版発行10万部」が刷られた[3]。
2022年8月には、「次にくるマンガ大賞2022」Webマンガ部門にて第4位を獲得[9]。
あらすじ
ごく普通の少年河合井 コタロー(かわいい コタロー)は、ある日自作したスライムに命が宿り、ペンギンのような見た目をした生きるスライムぷにるが誕生してしまう[注 1]。自分がかわいいと思っているぷにるは、コタローにそれを認めてほしいと願うが、かわいいとは思ってくれなかった。
7年後。中学2年生となったコタローは思春期をむかえ、1学年先輩の雲母 麻美(きらら まみ)に片思いをするようになった。一方、ぷにるは人間の少女のような姿へと変わり、コタローへかわいいと認めてもらおうと奮闘する。
登場人物
- ぷにる
- コタローによって生み出されたスライム[1]。一人称は「ぼく」。
- 自分をかわいいと思っているナルシストであり、コタローに自身をかわいいと認めて貰うため身体を自由に変化する特性を生かして試行錯誤をした結果、最終的に当初のペンギンのような姿から人間の少女のような姿へ変えた。その一方で性に関しての知識は疎い。
- 将来の夢は「ぷにるランド」という遊園地を設立し、世界一の人気者になってkawaiiの代名詞となり、自身のグッズを販売し、宇宙旅行に行き、みんなから100万円を貰うことと語っている。
- 身体はポリビニルアルコール製の洗濯糊とホウ砂でできており、これらを足すことによって豊胸などもできる。固体より液体に近く、水道管をすり抜けることができる他、ものにぶつかったり抱き着いたりするとベタベタした液状になって体が飛び散る。
- ぷにるの変身
- ホウ砂水と洗濯ノリによる変身で、それらに加えて別の材料を加えることで見た目や質感を自在に変えられる。
- 人気アイドル風、ちょっと大人なかわいいぼく
- ホウ砂水と洗濯ノリを足し、人気アイドルの「未来ちゃん」や「梨花ちゃん」によく似たアイドル、大人びた美少女に変身したぷにる。
- ギャルかわいいぼく
- ホウ砂水と洗濯ノリにグリッターを加えて変身したギャルのような風貌のぷにる。
- ぴかぴかランドセルのかわいいぼく
- ホウ砂水と洗濯ノリにでんぷんのりを加えて変身した小学生のような風貌のぷにる。
- ワルイプニル
- ぷにるがジュースと間違えて砂鉄を誤飲した上、興味本位で南波が近づけた磁石を偶然取り込み、本人の意思に反し変身してしまった悪魔のような姿。
- 河合井 コタロー(かわいい コタロー)
- 本作のツッコミ役で主人公[1]。ぷにるの事実上の生みの親。中学2年生[注 2]。
- 小学生のころはぷにるに対してあくまで友達という認識であり、かわいいとは思っていなかった。
- 中学校へ進学するとぷにるのせいで酷い目に遭っていることや、自分はスライム遊びをする年齢じゃないとという考えからか態度が冷たくなり、ぷにるに対しては暴言や暴力も辞さない。
- 思春期であり、麻美に片思いしたり、ぷにるが少女の姿をしていることや一緒にベッドで寝ることに抵抗がある。
- 雲母 麻美(きらら まみ)
- コタローの先輩。中学3年生。
- コタロー曰く「誰にでも優しい聖母のような先輩」で、みんなから憧れの的となっており、コタローからは「きらら先輩」と呼ばれ、恋心を寄せられている。
- しかし、子供に遭遇すると母性を抑えられなくなり暴走するというとんでもない本性の持ち主[注 3]で、当の麻美もこれをひどく恥じており、普段は抑えつつあるが、コタローはドン引きすることなく、さらに惚れ直している。また、ぷにるに対しても異常な愛情を抱きつつある模様。
- 南波 遊助(なんぱ ゆうすけ)
- コタローのクラスメイト。長い金髪をポニーテールで束ねた美男子。
- その遊び人のような風貌と言動から相当な遊び人と噂されており、また麻美とも仲が良いことからコタローからは嫉妬されている。
- 実はその風貌に反して小学生向けのホビーで遊ぶことが大好きな小学生メンタルの持ち主であり、校内に話の合う友人がいないため放課後には小学生に交じって遊んでいるという別の意味での遊び人。
- 「モンスーラ」というスライムと協力してバトルを行うアニメの大ファンであり、ぷにるを連れているコタローを「モンスーラ」のファンと勘違いして一方的に友人認定している。
- 御金賀アリス(おかねが アリス)
- コタローのクラスメイト。いつもぬいぐるみのルンルーンとメイドの宝代を連れている
- キュティランドの創立者カワイー・ノスキー氏の孫であり、超お金持ちである。
- 初登場でいきなりルンルーンランドと十億円のスライムプールを作るなどお金持ちっぷりを発揮している。
用語
- キュティちゃん
- 作中で世界一有名なキャラクターで、コタローもいくつかグッズを保有している。また、ぷにるはキュティちゃんを越えることを一つの夢としている。
書誌情報
- まえだくん『ぷにるはかわいいスライム』小学館〈てんとう虫コミックス〉、既刊2巻(2022年11月28日現在)
- 2022年7月28日発売[3][10]、ISBN 978-4-09-143537-8
- アクリルぷにるランド付き特装版(同日発売[3][11])、ISBN 978-4-09-943115-0
- 2022年11月28日発売[12]、ISBN 978-4-09-143553-8
- ポスター3枚入りぷにるBOX付き特装版(同日発売[13])、ISBN 978-4-09-943121-1
- 2022年7月28日発売[3][10]、ISBN 978-4-09-143537-8
脚注
注釈
出典
- ^ a b c “「ぷにるはかわいいスライム」カラーマンガがコロコロに、ぷにるのシールも付属”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年7月15日) 2022年7月15日閲覧。
- ^ a b c “週刊コロコロコミック創刊!子供も大人も楽しめる新作&名作を続々配信”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2022年3月15日). 2022年3月17日閲覧。
- ^ a b c d “「ぷにるはかわいいスライム」1巻発売、特装版はカバーがキラキラでアクスタ付き”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年7月28日) 2022年7月28日閲覧。
- ^ まえだくん (2019年2月28日). “別コロ4月号掲載「かわいいぷにるはスライム」読み切り”. まえ駄研究所. 2022年3月17日閲覧。
- ^ Maedakun_のツイート(1504628301570412544)
- ^ a b “「ぷにるはかわいいスライム」第1巻、7月発売!「週刊コロコロコミック」で350万PV達成の話題作”. アニメ!アニメ!. (2022年5月20日) 2022年6月8日閲覧。
- ^ 小林優介 (2022年3月26日). “コロコロ史上初、kawaii全開のラブコメ『ぷにるはかわいいスライム』の挑戦”. KAI-YOU.net (KAI-YOU inc.) 2022年6月8日閲覧。
- ^ 飯田一史 (2022年5月10日). “「秒で60万人が読んだ」コロコロ初のラブコメ『ぷにる』爆誕の背景”. マネー現代 (講談社) 2022年6月8日閲覧。
- ^ “「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」が次にくるマンガ大賞のWebマンガ部門1位を獲得”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年8月31日). 2022年9月2日閲覧。
- ^ “ぷにるはかわいいスライム 1”. 小学館. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “ぷにるはかわいいスライム 1 アクリルぷにるランド付き特装版”. 小学館. 2022年7月28日閲覧。
- ^ “ぷにるはかわいいスライム 2”. 小学館. 2022年11月28日閲覧。
- ^ “ぷにるはかわいいスライム 2 ポスター3枚入りぷにるBOX付き特装版”. 小学館. 2022年11月28日閲覧。
外部リンク
- まんが | コロコロオンライン
- 『ぷにるはかわいいスライム』公式 (@PUNIRUcorocoro) - X(旧Twitter)