そよ風のバラード (テリー・ジャックスの曲)

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そよ風のバラード
テリー・ジャックスシングル
リリース
録音 1974年
ジャンル ポップ
レーベル Bell Records
チャート最高順位
1位(US、UK、カナダ、ドイツ) 84位(日本)
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そよ風のバラード
ウエストライフシングル
リリース
録音 1999年
ジャンル ポップ
レーベル Sony BMG
チャート最高順位
1位(UK) 24位(ドイツ) 73位(US)
ウエストライフ シングル 年表
フライング・ウィズアウト・ウィングス
(1999年)
アイ・ハヴ・ア・ドリーム/そよ風のバラード
(1999年)
フール・アゲイン 
(2000年)
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Seasons In The Sun邦題:『そよ風のバラード』)は1974年に世界中でヒットしたテリー・ジャックス(Terry Jacks)の楽曲である。

概要

原曲はジャック・ブレル1961年に発表したシャンソン、"Le Moribond"("The Dying Man"、瀕死の人)。アップテンポのものとバラードと二つのヴァージョンがあるが一般にはバラードヴァージョンが広くカバーされている。この曲はアメリカの詩人歌手、ロッド・マッケン(Rod McKuen)によって英語に意訳[1]され、この翻訳された曲はキングストン・トリオ(The Kingston Trio)のボブ・シェーン(Bob Shane)によってレコーディングされた。しかしセールスは芳しくなかった。同じように、ザ・ビーチ・ボーイズが1970年にポピー・ファミリー(The Poppy Family)のテリー・ジャックス(Terry Jacks)のプロデュースで同曲をレコーディングしたが、結局発売しなかった。

ザ・ビーチ・ボーイズが発売しないことを決めた後、テリー・ジャックスは自らこの曲を歌うことを決意、1973年にレコーディングする。発売されたシングルは、テリーの母国カナダはもとより、アメリカビルボード(Billboard)Hot100では1974年3月2日から3月16日まで3週連続でチャート1位となり、この年の年間チャートでも2位となる大ヒットとなった。全世界での売上は1150万枚に達し[2]、しかし日本ではカントリー歌手ボビー・ライト(Bobby Wright)のヴァージョンと競作となり、大ヒットには至らなかった。

また、多くのアーティストがカバーをしている。ナナ・ムスクーリ、レイ・コニフ(Ray Conniff)、ルーベッツバッド・レリジョン、トゥーマッチジョイ(Too Much Joy)、ブラック・ボックス・レコーダー(Black Box Recorder)、ニルヴァーナブリンク182がその例で、最近では1999年ウエストライフがカバーをした。

参考文献

  1. ^ 原曲の「友と妻の不貞を知っていながら知らない振りをしてきた」という生々しい部分はオブラートに包み、一般大衆にも受け入れられるような抽象的表現に変えている。
  2. ^ 『Billboardただ1曲のスーパーヒット・2(1968~1984)』ウェイン・ジャンシック(著)、加藤秀樹(訳)、音楽之友社、1991年。ISBN 4276236126