あわれ彼女は娼婦
『あわれ彼女は娼婦』(あわれかのじょはしょうふ、 'Tis Pity She's a Whore)は、チューダー朝時代のイギリスの劇作家ジョン・フォード作による舞台作品。1620年代に執筆され、1633年に出版された。イタリアのパルマを舞台に、愛ゆえに近親相姦という禁忌を犯してしまうジョヴァンニとアナベラ兄妹を中心に描かれる愛憎劇。
フランスで兄妹で近親相姦を行ったとして1603年に処刑された、ラヴァレ家のジュリアンとマルグリットの実話をモデルにして制作された作品と言われている[1]。
日本公演
主な上演としては、
- 1970年 文学座公演(日本初演)
- 1993年 デヴィッド・ルヴォー演出によるシアター・プロジェクト・トウキョウ (TPT) 公演・豊川悦司主演
- 2006年 蜷川幸雄演出・三上博史主演
- 2008年 田中壮太郎・名塚佳織主演
- 2016年 浦井健治・蒼井優主演、栗山民也演出 [2]
など。
出典
- ^ 原田武 『インセスト幻想—人類最後のタブー』(人文書院、2001年) 11・12ページ ISBN 4-409-24065-X
- ^ “浦井健治と蒼井優が出演「あわれ彼女は娼婦」のスポット映像公開”. ステージナタリー. (2016年3月23日) 2016年3月23日閲覧。