Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/太宰治と自殺 20220411

太宰治と自殺ノート / 履歴 / ログ / リンク元[編集]

選考終了日時:2022年4月24日 (日) 16:39 (UTC)2022年5月8日 (日) 16:39 (UTC)2022年5月22日 (日) 16:39 (UTC)

  • (自動推薦)2022年3月度の月間新記事賞受賞記事。--totti会話2022年4月10日 (日) 16:39 (UTC)[返信]
  • コメント 全体としては出典がきちんとつけられていて、ある程度の必要な内容は網羅されていると思いますが、細かい点についてコメントします。
  • 記事の題名について、「太宰治と自殺(の関係)」といったような意味だと思うのですが、記事の内容としては「太宰治の自殺」が自然だと感じました。
  • 「太宰治の自殺企図歴」の表の「題材とした小説」において「無」と書かれている欄がありますが、本当に無いということを示す出典も必要だと思います。なかなか「無」の出典はないと思うので、なければ「無」と断言するのではなく空欄にしておく程度で良いのではないでしょうか。
  • 自殺企図が太宰治の作品に与えた影響についての項目が欲しいです。「心中の企図とその後」などに書かれていますが、太宰治は小説家なので、自殺企図の内容以上に最も重要な内容のひとつだと思います。もう少し充実させた上で単独の項目にするのが適切かと思います。--Rrrwrrrrrw会話2022年4月10日 (日) 19:46 (UTC)[返信]
  • コメント:Rrrwrrrrrwさんと同意見ですが、「太宰治『と』自殺」は不適当と考えます。「AのB」であれば、BはAの下位概念、太宰の属性の中の自殺、となりますが、「AとB」だとA・B同列になり、「太宰は〇〇〇である。自殺は□□□である。」と、両者はかみ合わなくなりますし、さもなくば、自身の自殺でなく、太宰が論じた自殺論一般かと思えたりします。そもそも第一文でも、「太宰治と自殺では、作家太宰治自殺企図歴とその関連事項について説明する」と、のりまきさん自ら、「の」を採用しています。その後の「と」は、「自殺企図歴」と「その関連事項」が同列であると意味し、「作家太宰治」に係っているのではありません。ご検討願います。内容に関してはご回答の後に。--Falcated会話2022年4月12日 (火) 15:25 (UTC)[返信]
  • コメント これが普通の人物であればお二人のおっしゃるように「の」が適当だと思いますが、太宰の場合は記事内容のとおり自殺が自身とその作品に影響を及ぼしており、「と」でも問題ないかとは思います。ただし現状の記事内容は太宰自身(心中含む)の自殺のみについて触れられているために、「の」が相応しいように思えてしまいます。太宰自身の自殺以外に、他者、たとえば芥川龍之介などの自殺は太宰に影響を与えていないのでしょうか。また太宰自身は自殺というものをどのように考え、捉えていたのでしょうか。記事名が「と」なのであれば本人以外の自殺だとか、太宰自身の死生観ならぬ自殺観といいましょうか、自殺についての考えについても言及がほしいところです。--totti会話2022年4月13日 (水) 00:10 (UTC)[返信]
    返信 まさに同様の考えです。言語化していただき感謝いたします。--Rrrwrrrrrw会話2022年4月13日 (水) 00:36 (UTC)[返信]
  • 主執筆者ののりまきです、Rrrwrrrrrwさん、Falcatedさん、tottiさん、ご意見どうもありがとうございます。
  • 「太宰治の自殺企図歴」の表の部分ですが、無であるとの出典は確かにないので、空欄としました。
  • 題名の件ですが、「太宰治の自殺」とすると、読者から既遂となった1948年6月13日の心中のみの記事であると受け取られると考え、採用しませんでした。主題的には「太宰治の自殺企図」ないし、「太宰治の自殺企図歴」が最も適当とも考えたのですが、どうにもしっくりしなかったため「太宰治と自殺」を題名としてみました。個人的にはやはり「太宰治の自殺」は1948年6月13日の心中を指す言葉になる印象が強く、賛成できません。主題的に見れば適切である「太宰治の自殺企図」ないし「太宰治の自殺企図歴」への改名は反対いたしません。
  • 「太宰の自殺企図が作品に与えた影響」をまとめた節を設けなかった理由としては、まず太宰の自殺企図歴を俯瞰した文献はあるのですが、太宰の自殺企図が文学に与えた影響を俯瞰した文献は見当たりませんでした。また、1930年11月28日の心中未遂は作品に大きな影響を与え続けていて、1948年6月13日の心中も死と文学との関係性が大きな議論となっているため、その両者については自殺企図と文学との関係性を論じた文献が多いのですが、他の自殺企図にはめぼしい文献が見当たりませんでした。そこで太宰の自殺企図が作品に与えた影響に関しては、節にまとめる形とはせず、1930年11月28日の心中未遂と1948年6月13日の心中についての説明の中で触れる形にしてみました。この件については文献を取り寄せていますので、届き次第改めて検討し直してみたいと考えています。
  • 太宰が芥川龍之介の死から大きな影響を受けたのはかなり定説化した見解ですので、現在取り寄せ中の文献が届き、記事の構成の見直しを行う中で記述していきたいと思います。また精神医学系の文献の中には、太宰と芥川、ないし三島由紀夫と併記して説明したものもあるので、少々力業にはなってしまうかとは思いますが、精神医学的見解の中で簡単な比較を行うことも出来ると思います。そのあたりはどうでしょうか?
  • 太宰の死生観についての記述に関しては、現在、改めて文献を取り寄せています。その内容を見て改めてお返事したいと思います。
  • 文献の取り寄せにある程度の日数がかかることが予想されますので、選考の延長をお願いしたいと思っております。--のりまき会話2022年4月14日 (木) 11:52 (UTC)[返信]
返信 返信をいただきありがとうございます。加筆・改善を期待しております。
  • 「太宰が芥川龍之介の死から大きな影響を受けた」内容について加筆されるのであれば、「と」の方が適切ですね。承知いたしました。
  • 「太宰の自殺企図が作品に与えた影響」についても文献を取り寄せていらっしゃるとのこと承知しました。個人的には、やはり小説家なので作品に与えた影響というのは強調されるべきと考えています。二つの心中のみについてであっても、詳細は各項目に任せるとしても、まとめて書いてある項目があっても良いと思います。もしくは「太宰治の自殺企図歴」項目でもう少し詳しく作品への影響をまとめておいても良いかもしれないです。--Rrrwrrrrrw会話2022年4月14日 (木) 15:12 (UTC)[返信]
  • コメント のりまきさん、太宰治の自殺の様々な解説どうもありがとうございました。これだけの力作なら良質記事は十分満たしているのではないかなと思います。「精神医学的見解」節の「芥川龍之介・三島由紀夫との比較」の解説の中の三島との比較について少し気になった点があるので、私が専門とする三島に関連する部分についてだけ一点コメントをお許しください。
  • 太宰と三島の類似性や共通性、あるいは差異については、わりと多くの文芸評論家が論じていますので、精神医学的な面からの考察もなされているのは当然かと思いますが、太宰の母親的存在の希薄性と比較対照する中で、「父親との関係性が希薄であった三島は……」という規定がなされているところが「え?」と少し気になりました。三島評伝や三島論の中では、三島の男らしさへの追求の原因を、父親の平岡梓と結びつけているものはあんまりみたことがないです(というか、ないと思います)。そもそもが「父親との関係性が希薄であった」という前提で語る三島研究者はまずいないんじゃないかなと思います(実際そんな希薄ではないですし)。三島を精神分析的に論じる場合でも、幼少時の祖母との関係、虚弱だった自身へのコンプレックス、マゾヒスティックな自己犠牲、等々から導き出す論はわりと散見されますが、父の梓との関係がどうのというのは、三島の男らしさへの希求や最後の自殺とほとんど関係のないことではないかと、一般的研究の見地からみて思います。なので、その前提の規定自体がやや特異な規定かと思うので、そこらへんに、「米倉育男によれば」といった帰属の言葉を入れておいた方がいいのではないかなと思いました。--みしまるもも会話2022年4月28日 (木) 02:56 (UTC)[返信]
返信 みしまるももさん、ご意見どうもありがとうございました。確かにご指摘の箇所は記事内のアキレス腱のような部分で、書きながら論旨が少々強引だなと感じていた部分です(そのような不安もあったため、着手前に「少々力業にはなってしまうかとは思いますが」との懸念を示しました)。まずはご提案のように論文の著者である、「米倉育夫によれば」との記述を加える形にしたいと思います。--のりまき会話2022年4月29日 (金) 08:54 (UTC)[返信]
  • 賛成  のりまきさん、どうもありがとうございました。自身の自殺未遂を題材にした太宰の小説の数々も表の一覧で見やすくなっていますし、大体の情報は網羅されているようなので良質記事の条件は満たしていると思います。三島との比較については、専門の文学評論家の比較論の方がいいのではないかなとは思いますが、この記事が太宰の「自殺」自体が焦点なので、それだけに絞ってまとめるのも難しいところですね。二人の共通性の一端は、三島由紀夫の記事の「関連人物」節の太宰治のところで、私が少しまとめたものがあるので、よかったら何かの参考にしてください。そこには多くは書きませんでしたが、三島は死ぬ年には、まわりの作家たちが安穏とゴルフに興じたり、人が家具を買いに行ったりすることにも嫌気がさすといった心境になり、村松剛からそれじゃあ君は「家庭の幸福は諸悪の本」と言った太宰と同じじゃないかと反論されると、三島は、ああそうだよ、俺は太宰と同じなんだよ、みたいなことを言ったとされるエピソードもあり、両者に共通するのは世俗とは相容れない何か反骨的なものがあったのだろうと、彼らの作品の中のちょっとした共通点からも思います。二人ともある意味で本物の文学者であり、純粋な芸術家だったのかなと感じます。--みしまるもも会話) 2022年4月29日 (金) 13:09 (UTC) 誤字--みしまるもも会話2022年5月1日 (日) 00:17 (UTC)[返信]
返信 みしまるももさん、ご意見どうもありがとうございます。太宰治は記事内でその一部を紹介した芥川龍之介、三島由紀夫との関わりの他、川端康成とも浅からぬ関係がありますね。記事を書く際に入手した参考文献などを読みながら、自死を選んだ芥川、川端、太宰、三島それぞれが、「生」、「死」そして「性」に関する、真剣な葛藤を経ながら独自の優れた文学を打ち立てていったことに改めて感銘を受けました。それぞれの類似点、相違点の比較など、深掘りしていったらまた面白い題材に巡り合えそうですね。どうもありがとうございました。--のりまき会話2022年4月30日 (土) 22:00 (UTC)[返信]
  • 条件付賛成:改訂お疲れ様です。力作と存じます。急いで手を入れられたせいか、一文が長い傾向が見られます。再読して頂き、文を分ける、句読点を増やす、段落を増やす等、して下さると宜しいかと存じます。 また「何某は太宰は…」といった文は、主語を明確にするため、「何某は太宰が…」とするか、「太宰は…であると、何某は推察する。」にして下さい。 細かい点に言及しますと、
  1. 「5回以上の自殺企図」は、WP:AWWを避けるため、「少なくとも5回、最大で7回」ではいかがでしょうか。表に7項目が記載されているのですから、地の文でも7回を出すべきです。
  2. 「太宰の自殺は日本の作家の中でも著名な例の一つに挙げられている」や「多くの文学者が初回の自殺企図で亡くなっている」には、注が必要です。
  3. 「芸妓紅子」「小山初代」が混在しているので、どちらかに統一してください。
  4. 太宰と小山初代との水上行き節第一段落は、フィクションと現実がごちゃ混ぜになっています。
  5. 石原美知子との婚姻節「別妻」。別れた妻でしょうか。
  6. 心中と遺体の発見節の田中英光らのことは、山崎富栄主導説節以降でお願いします。
  7. 精神医学的見解節冒頭「太宰治は…発表され続けている」は、多くの読者にとって、分かりきったことでしょうから、記述不要です。
  8. 「自己不確実性」。こういう用語があるのでしょうか。注釈が欲しいところです。
  9. 「統合失調症圏」。統合失調症が新しい定義で、当時その用語が無かったから「統合失調症」と記されたのでしたら、解説が必要です。
  10. 「人格の統合状態」とは、どういうことでしょうか。
  11. 芥川龍之介・三島由紀夫との比較節「「他者」の注察、監視」。芥川からなのか、芥川に対してなのか、分かりません。
  12. 有名な「唯ぼんやりとした不安」という言葉」。WP:APTですので、削除願います。
  13. 太宰の死生観節「「狂言の神」、「姥捨」に現れているように」。象徴的な個所を引用くださると、助かります。

ここまでと致します。--Falcated会話2022年4月29日 (金) 14:44 (UTC)[返信]

  • コメント  Falcatedさんが問題視した12番目ですが、芥川の「唯ぼんやりとした不安」というのに「有名な」が付いていたというのが、大言壮語な表現になるとは思いません。実際、とても「有名な」芥川の最期の言葉として広く認知されているものなので、この場合の「有名な」は、即刻削除しなければならないようなガイドライン違反には相当しないかと思われます。のりまきさんがすでに削除されているので、特に復帰するまでもないですが、特に問題のない言葉の一つ一つを、あまりそのように違反視するのもどうなのかなと、ちょっと思いました。もしFalcatedさんがお気を悪くされたら、すみません。--みしまるもも会話2022年4月30日 (土) 01:09 (UTC)[返信]
  • インデント戻します。Falcatedさん、みしまるももさん、ご意見どうもありがとうございました。まず最初にお断りしなければならないのですが、これから連休最終盤まで、所用で当記事の編集が出来なくなると予想されます。そのためまことに申しわけないのですが、選考期限の再延長を行いたいと思います。
まず、今回の改定に伴って加筆した部分の見直しを行い、一部表現の簡略化、段落分けの見直し等を行いました。
Falcatedさんご指摘の第一点ですが、まずこれは常に死と隣り合わせであった太宰の自殺企図が正確に何回であるか、掴めていないのが現状なのだと思います。そこで表には「各資料による自殺企図歴」として、今回の記事執筆で使用した文献中の自殺企図歴を網羅する形を取ってみました。今回改めて東京武蔵野病院入院時の自殺企図について指摘した文献を踏まえ、計8回の自殺企図歴を表に落とし込んだ形になっています。出典にあるように、曽根(1986)、大原(1969)、島崎(1958)ともに太宰の自殺企図歴について5回以上としており、ここは参考文献に忠実な形の記述が望ましく、7回ないし8回などと記述して、Wikipedia発の情報として積極的に広めるのはまずいと思います。
第2点目は、確かにこのあたりは極めて重要な部分だと思いますので、出典を明記いたしました。
第3点目は、初出時に芸妓紅子こと小山初代とし、あとの部分は小山初代で統一しました。
第4点目については、第一段落は「姥捨」の内容について説明していることを明記し、後段はその説明、解釈であることを明確化してみました。
第5点目は、別妻の表記は必要ない部分ですので、省きました。
第6点目については、内容的に太宰の死による影響についてであり、どの部分で書こうか迷った部分です。分量的に少ないため、後段の「自死と太宰の文学」のところに持っていってみました。もっと影響に関しての資料等が見つかれば、独立節にするのもありかもしれません。
第7点目は、ご指摘のように確かに蛇足感が強いので、省きました。
第8点目は、これは大原(1967)が用いた表現をそのまま使用しています。他の言葉への置き換えるとニュアンスが大きく変わる恐れが強い部分と判断し、そのまま使うことにしました。
第9点目ですが、大原(1967)の説明では「分裂病質」との言葉を用いています。これは統合失調症と断言するのを躊躇する場合、つまり統合失調症とその周辺領域、スキゾイドパーソナリティ障害妄想性パーソナリティ障害、あるいは統合失調型パーソナリティ障害あたりを含めた形の表現となります。そこで大原が説明の中で統合失調症と断言した形で記述するのを避けていることを踏まえて、統合失調症圏という言葉で表現してみました。なお基本的に統合失調症は精神分裂病からの名称変更(正確にはSchizophreniaの訳語の変更)であり、指す疾患が変わったわけではありません。そもそも精神疾患に関しては精神障害の診断と統計マニュアルが改定を繰り返していることからもわかるように、診断基準等のアップデートが不断に続けられていて、私は第9点目に関して統合失調症が新しい概念であることを踏まえての、改めての解説が必要であると部分とは思えません。
第10点目が、実は一番悩んでいます。人格の統合状態とか統合水準などは、精神医学関連で通常用いられている言葉です。少し考えてみたのですが、正直置き換え等が難しいです……出来る限り専門用語等は使いたくないのですが、全くゼロにすることも難しいです。もう少し考えてみたいと思います。
第11点目については、芥川に対してのものになります。表現を推敲してみました。
第12点目ですが、確かにみしまるももさんがおっしゃるように、とても有名な言葉といって差し支えないと思います。ただ、太宰治に関する事物が主題である当記事中の、芥川龍之介に対する表現にこだわる必要性は薄いと判断したため、「有名な」を省きました。
第12点目に関しては、とりあえず表記の見直しを行ってみました。
とりあえず以上になります、よろしくお願いします。--のりまき会話2022年4月30日 (土) 23:38 (UTC)[返信]
  • 賛成 :のりまきさま、ご丁寧な対応、誠にありがとうございます。現状で良質な記事の基準は満たしていると考え、賛成票を投じます。その上でですが、
それと、「有名」の件ですが、WP:APTだけでなく、WP:POVにも関わるわけですし、そもそも百科事典の記述ではありません。「…は有名である」といった言説はしばしば見られますが、そんなの知らないよということが大半です。有名じゃないから、箔をつけたくて「有名」と言っていると感じます。本当に有名なもの、「芥川と太宰と三島と川端は、自殺したことで有名な日本の作家である」などと、日本語で書く人は居ないでしょう。「唯ぼんやりとした不安」との芥川の言葉は、私も存じております。でもいちいち「有名」なんて書いたら安っぽいですし、芥川が浮かばれません。--Falcated会話2022年5月1日 (日) 12:40 (UTC)[返信]

賛成票のみ3票以上の状態が48時間継続したため、早期終了・通過となります。--アリシア-jawiki会話 - 投稿記録2022年5月4日 (水) 16:10 (UTC)[返信]