Q (リイカのゲーム)

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Q
ジャンル パズルゲーム
対応機種 iOS
Android
Xbox One
ニンテンドー3DS
Nintendo Switch
開発元 リイカ
発売元 リイカ
プロデューサー 栗田祐介
プログラマー 武部佑
バージョン [iOS/Android] 2.6.0
人数 1人
メディア ダウンロード
発売日 [iOS/Android] 2015年1月9日
[XBOne] 2015年6月26日
[3DS] 2015年11月18日
[Switch] 2022年7月28日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
PEGI3
IARC:3+
ダウンロード
コンテンツ
iOS・Android版でステージ課金
エンジン Unity
売上本数 1000万ダウンロード(2018年8月時点)[1]
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Q』(キュー)は、株式会社リイカが開発・発売したパズルゲーム2015年1月9日iOS/Android版が、同年6月26日Xbox One版が、同年11月18日にはニンテンドー3DS版が配信、2022年7月28日にはNintendo Switch版が『Q REMASTERED』のタイトルで配信された。

概要

物理法則が働く空間で出されるお題に対して、プレイヤーが画面に何かを描くことにより解決していくというステージクリア型の物理演算パズル。例えば、シリンダーに入っているボールを外に出すという問題では、プレイヤーがフックと支点を描いてシリンダーを倒すというのが解答例になる。答えは一通りではなく、プレイヤーは創意工夫と試行錯誤により達成を目指す[2]

2016年6月6日には、ユーザーが自ら問題を作成できるiOS/Android用アプリ『Q craft』が無料配信された。また、この配信に合わせて本編のiOS/Android版がアップデートされ、他のユーザーが作成しアップロードした問題をプレイできるようになった[3]

2018年8月3日には、アニメ『深夜!天才バカボン』とコラボレーションしたiOS/Android用アプリ『深夜!天才バカボンのQ -パパからの挑戦状なのだ-』が株式会社ディ・テクノより配信された[1]

開発

本作の開発は、リイカのプログラマーの武部佑が他のプロジェクトの合間にUnityの性能実験を行う中で制作したお絵描きツールがきっかけとなっている。これは描いたものが物理演算の法則に従って落ちるというものだったが、プロデューサーの栗田祐介がこのツールを使い「容器の中のボールを出せるか」という問題を作成したところ周りのスタッフから好評で、ここから様々なアイデアが生まれた結果、実機で遊べるくらいまで開発が進んだため、事後的に会社から開発の承諾を得た。開発期間はお絵描きツールの制作時から約半年を費やした[2]

タイトルについて、当初は、物理演算を用いたゲームであることから『フィジックス』(physics、物理学)という仮タイトルを付けていたが、海外で同名のゲームアプリが大量にあることがわかり、新規案を検討した結果、サーバーエンジニアのひとりが提案した『Q』に決定した。これは、1文字であることが格好良くシンプルなゲーム要素とも合致するというのが採用の理由だったが、その後、『Q』にはクエスチョン(question、疑問)やキュリオシティ(curiosity、好奇心)という意味があり、Q&Aの「&A」をユーザーに考えてもらい開発側はあくまでも「Q」だけを提供するという理由が付加された[2]

反響

本作のダウンロード数は2018年8月時点で累計1000万に達している[1]。栗田はヒットの要因について、販売サイトに掲載されている「自信があるなら挑戦を。」「コップからボールを出せますか?」といった言葉で難しさを印象付けたことや、クリア時のスクリーンショットをSNSに投稿できる機能がSNSの拡散性と相性が良かったことを挙げている[2][4]

評価

  • CEDEC AWARDS 2015 ゲームデザイン部門優秀賞ノミネート[5]

出典

外部リンク