NNNふくしまToday

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ふくしまToday』(ふくしまトゥデイ)は、福島中央テレビ1983年4月4日から1988年4月1日まで放送されたローカルワイドニュース番組。後に「NNN」の冠が付く。

概要[編集]

当時15分枠だった夕方ニュースを30分化させた番組で[1]、開始当初の番組キャッチコピーは「イキイキ、ホカホカ、きょうの“おもしろ”大発見。気になるニュースは『ふくしまToday』」。FCTの単独ニュース枠としては最後であり、通常のニュースに福島県内の身近な話題について取り上げた「ワイドニュースショー」形式としては、開局当初の1970-1974年の4年間放送された『FCTワイドニュース』以来約8年ぶりでもあった。

キャスターは椅子に座るだけで机を設けずにキャスターをスタジオを自由に動かす演出を採った[2]。メインキャスターである奥秋和夫は基本的にノーネクタイの衣装でニュースを伝えたり、時にはスタジオを飛び出しニューススタジオ風に改造した中継車「情報カー」(キー局日本テレビより借用。『6時です!4チャンネル』で同名の車両が使われていたが、それと同じかは不明)[3]から公開放送を行ったりと、意欲的な試みが見られた。冒頭のオープニングタイトルも、当時の地方局では珍しくCG(コンピューター・グラフィックス)を使用。

こうしたアクティブな制作姿勢が評価され、1985年には日本テレビ系全国ネットの『ズームイン!!朝!』の特集コーナーで、ユニークなローカル番組として取りあげられた。

しかし、1986年10月の改編で日テレが全国ニュース『ライブオンネットワーク』を開始するのに伴い、オーソドックスなニュース番組となり、最終的に1988年3月にNNNニュースプラス1の開始に伴い、番組は発展的に終了。

放送時間[編集]

  • 月曜 - 金曜 18:00 - 18:30 (1983年4月4日 - 1986年9月26日)
  • 月曜 - 金曜 18:00 - 18:55 (1986年9月29日 - 1988年4月1日、NNNライブオンネットワークを内包、タイトルの頭に「NNN」がつく)

キャスター[編集]

期間 キャスター スポーツ
1983.4.4 1987.10.2 奥秋和夫[1][4][2][5][6][7]1 小林典子[1][4][2][5][6] 雫石多都子2
1987.10.5 1988.4.1 小林典子1 菅家さえ子

脚注[編集]

  1. ^ a b c 「FCTの「ふくしまToday」大好評」『財界ふくしま』第12巻第6号、行政問題研究所、1983年6月10日、155頁、NDLJP:2832613/80 
  2. ^ a b c 『財界ふくしま』第12巻第8号、行政問題研究所、1983年8月10日、363頁、NDLJP:2832615/184 
  3. ^ 『FCT写真で綴る30年』 2000年4月1日、41頁
  4. ^ a b 『電波時報』1983年第3号、電波振興会、1983年6月1日、88頁、NDLJP:2276022/56 
  5. ^ a b 『電波時報』1984年第3号、電波振興会、1984年6月1日、91頁、NDLJP:2276028/47 
  6. ^ a b 『とうほく財界 : 東北ビジネスの総合情報誌』第11巻第1号、東日本出版、1984年12月25日、73頁、NDLJP:2886196/39 
  7. ^ 『とうほく財界 : 東北ビジネスの総合情報誌』第11巻第2号、東日本出版、1985年2月25日、3頁、NDLJP:2886197/2 

関連項目[編集]

福島中央テレビ 平日18時台夕方のローカルニュース番組
前番組 番組名 次番組
ふくしまToday

NNNふくしまToday