Dancing Fantasy

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Dancing Fantasy(ダンシングファンタジー)とは1990年アメリカ合衆国で活動を開始し、2000年まで同国内を中心に活動したニューエイジ・ミュージックスムースジャズユニットである[1]電子音楽の先駆者であるクラウス・シュルツェが主宰するInnovative Communicationという電子音楽レーベルに所属していた。

概要[編集]

デジタルシンセサイザーを中心としながら、ギター,ベースのジャズ的な演奏を取り入れ、各国の民族楽器からのサンプリングを取り入れるなど、スムースジャズ的でありながら異国情緒溢れる音楽性である。ビート感も取り入れられており、音楽性はエニグマにも類似している。

アメリカとドイツでCDが発売されていたが、日本における作品発売は行われていない。

2010年代以降、1990年代初期のチープなデジタルシンセの音色を求めて、ヴェイパーウェイヴでサンプリングされることがある。

ディスコグラフィ[2][編集]

アルバム[編集]

  • Midnight Blvd.(1990年)
  • California Grooves(1991年)
  • Moonlight Reflections (...More Than Words Can Say)(1992年)
  • Worldwide(1993年)
  • Live USA(1994年)(アメリカ合衆国におけるライブの模様を収録している)
  • Day Dream(1995年)
  • Love Letters(1997年)
  • Dancing Fantasy(1999年)
  • Soundscapes(2001年)
  • Back Home(2015年)

ヴェイパーウェイヴとの関わり[編集]

1994年に発表したアルバムであるWorldwideのDeja Vuという曲は、ヴェイパーウェイヴアーティストのMacintosh Plus(Vektroidの別名義)の「ECCOと悪寒ダイビング」という曲でもサンプリングされ、その元ネタとしても有名である。「ECCOと悪寒ダイビング」は、Macintosh Plusの唯一のアルバムであるFloral Shoppe(フローラルの専門店)に収録されている。

参考文献[編集]

  1. ^ Smooth Artist Interviews | SmoothJazz.com”. www.smoothjazz.com. 2019年4月18日閲覧。
  2. ^ Dancing Fantasy”. Discogs. 2019年4月18日閲覧。

関連項目[編集]