AQ (囲碁ソフトウェア)

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AQ
作者 山口祐
開発元 山口祐
初版 2017年9月17日 (6年前) (2017-09-17)
最新版
v2.1.1 / 2018年1月22日 (6年前) (2018-01-22)[1]
リポジトリ github.com/ymgaq/AQ
プログラミング
言語
C++
種別 コンピュータ囲碁
ライセンス MIT License[2]
公式サイト github.com/ymgaq/AQ
テンプレートを表示

AQ(エーキュー)は、日本のプログラマーの山口祐によって開発されたコンピュータ囲碁ソフトウェアである。

概要[編集]

GTPに対応したオープンソース囲碁思考エンジン。AlphaGoの論文をもとに作られた。AQは"Artificial Quasi-intelligence(人工擬似知能)"の略。

ソフトウェアは本体はC++での記述[2]TensorFlowを使用してニューラルネットワークの一部を実装[2]GPUバージョンは、CUDAを利用したNVIDIAグラフィックカードのみをサポート[2]

更新履歴[編集]

  • 2017年9月にリリースされたバージョン2.0.0では、OSにLinuxのみをサポートしたする最初のバージョンがリリースされた。
  • 2017年10月に、Windowsをサポート。また、3枚以上のグラフィックカードをサポートするためにv2.0.3(v2.0.3.1を含む)がリリースされた[1]
  • 2018年1月、ニューラルネットワークのデータが更新されたバージョン2.1.1がリリースされた[1]

成績[編集]

2017年の『第一回世界AI囲碁オープン』(第一屆世界智能圍棋公開賽)で第7位を獲得[3]。2017年の『AI竜星戦2017』では予選で第6位、本戦では第4位を獲得[4]

CGOS[編集]

2018年1月にリリースされたv2.1.1の最新バージョンでは、CGOSAQ-2.1.1-4t1g[5]の登録名でイロレーティングが約3940点に到達した[6],これは、2018年1月に公開された囲碁ソフトウェアの最高成績となった[注 1]

プロ棋士との対戦[編集]

2018年2月20日にAQとプロ棋士3名(芝野虎丸本木克弥許家元)との公開対局が行われ、AQ側の1勝2敗となった[8][9]

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ DeepZenGoの市販バージョン(天頂の囲碁7 Zen)はZen 15.3エンジンを使用し、CPUバージョン(GPUサポートなし)のみをサポートするため、CGOSの最高スコアはZen-15.3-10cの登録名で[7]約3940点[6]

出典[編集]

  1. ^ a b c Releases · ymgaq/AQ”. 2019年9月22日閲覧。
  2. ^ a b c d ymgaq/AQ: Computer Go Program. Download: http://github.com/ymgaq/AQ/releases”. 2019年9月22日閲覧。
  3. ^ 2017/08/17 台灣 CGI 勇奪首屆世界智能圍棋賽亞軍” (2017年8月17日). 2018年1月26日閲覧。
  4. ^ 大会結果 [AI 竜星戦 2017|囲碁・将棋チャンネル]”. 2018年1月26日閲覧。
  5. ^ Crosstable for AQ-2.1.1-4t1g”. 2018年1月26日閲覧。
  6. ^ a b 19x19 All Time Ranks”. 2018年1月26日閲覧。
  7. ^ Crosstable for Zen-15.3-10c”. 2018年1月29日閲覧。
  8. ^ 山口祐2018-02-20のツイート”. @ymg_aq (2018年2月20日). 2019年9月28日閲覧。
  9. ^ 大橋拓文2018-02-20のツイート”. @ohashihirofumi (2018年2月20日). 2019年9月28日閲覧。

外部リンク[編集]