A/Bテスト
A/Bテスト(英: A/B testing)とは、主にインターネットマーケティングで行われる、施策判断のための試験の総称である。
狭義ではA/Bテストは仮説検定を指す俗称である[1]が、広義のA/Bテストはインターネットマーケティングにおける施策の良否を判断するために、2つの施策同士を比較検討する行為全般を指す。
主なA/Bテスト
ウェブサイトにおけるA/Bテスト
ウェブサイトにおけるA/Bテストでは、ウェブサイト内の一部分を変更することで、比較したウェブサイト内のパーツ“A”と“B”のどちらがよりユーザビリティの観点から優れているかを検討する。
インターネット広告におけるA/Bテスト
インターネット広告におけるA/Bテストでは、クリエイティブを均等に出し分ける[2]ことで、比較したい広告“A”と“B”のどちらがより成果を上げるかを比較し、採用する広告を判断する。
ランディングページ最適化におけるA/Bテスト
ランディングページ最適化におけるA/Bテストは、インターネット広告のランディング先ページを複数用意し、ランディング先を振り分ける[3]ことで、ランディングページ“A”と“B”のどちらがより成果を上げるかを比較し、採用するランディングページを判断する。
ウェブマーケティング以外におけるA/Bテスト
2013年には、日本コカ・コーラの発売する爽健美茶で、「爽健美茶 すっきりブレンド(あたらしい味)」と「爽健美茶(いままでの味)」を併売し、消費者からの投票で継続発売する方を決めるという、「爽健美茶 国民投票」が行われた[4]。
脚注・出典
- ^ 西内啓 『統計学が最強の学問である』 (ダイヤモンド社、2013年。ISBN 978-4478022214)では、A/Bテストを仮説検定とほぼ同義語として扱って解説している。
- ^ 阿部圭司 『リスティング広告 成功の法則』 (ソーテック社、2013年。ISBN 978-4881669785)
- ^ 紺野俊介 『検索連動型広告を成功に導くSEM戦略』 (インプレスジャパン、2008年。ISBN 978-4844325697)
- ^ 2つの爽健美茶!新製品戦略もA/Bスプリットの時代?(All About) 2015年8月12日閲覧。