颯爽!橋幸夫 股旅名曲集

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『颯爽!橋幸夫 股旅名曲集』は、1972年7月にビクターレコードより発売された、橋幸夫の股旅関係の12の楽曲を収録したLP盤アルバム(SJX-10032)である。股旅ものに特化したアルバムとして3枚目にあたる。

概要[編集]

  • 1960年7月、『潮来笠』(作詞:佐伯孝夫、作曲:吉田正)でデビューした橋は、その年12月末に初のベストアルバムとなる『橋幸夫傑作集』をリリース、その後本シリーズは第9集まで制作され、他に『橋幸夫オールヒットメロディー第1集』(~第4集)、『橋幸夫ステレオハイライト』(第1集~第7集)がシリーズでリリースされた。[1]
  • 股旅物でデビューした橋だが、これらのベストアルバムは、一定の期間にリリースしたシングルを時系列で集めたもので、股旅関係の楽曲のみのアルバムは、本作以前には『唄う橋幸夫 颯爽股旅篇』(JV-5095モノラル、昭和39年1月発売)[2]、『颯爽!橋幸夫 股旅篇』(SJV-336ステレオ、昭和43年3月)[3]の2種類しかリリースされていなかった。
  • なおベストアルバム『橋幸夫ゴールデンヒットアルバム第1集』については、2枚組のうち1枚目に「股旅もの・時代歌謡」のみを収録するという、他のアルバムには見られない特異な構成となっている[4]
  • 本アルバムは全部で12曲にとどまるため、『唄う橋幸夫 颯爽股旅篇』に収録されていた曲の半数が本アルバムからカットされている。また、『颯爽!橋幸夫 股旅篇』の5曲がカットされ、あらたにシングル100枚目以降の「赤い夕陽の三度笠」「次郎長笠」、それに、股旅ものではないが本アルバムリリース時期のヒット曲として「 子連れ狼」が追加されている。

収録曲[編集]

  1. 子連れ狼 (115枚目のシングル)
     作詞:小池一雄、作・編曲:吉田正
  2. 次郎長笠 (112枚目のシングル)
     作詞:藤田まさと、作曲:吉田正、編曲:寺岡真三
  3. 八州喧嘩笠 (63枚目のシングル)
     作詞:吉川静夫、作曲:平川浪竜、編曲:竹村次郎
  4. 中山七里 (22枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  5. 俺ら次郎長 (14枚目のシングル)
     作詞:北条誠、作・編曲:吉田正
  6. 佐久の鯉太郎 (93枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  7. 潮来笠 (1枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  8. 沓掛時次郎 (10枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  9. 磯ぶし源太 (6枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  10. 木曽ぶし三度笠 (5枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  11. 喧嘩富士 (4枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  12. 赤い夕陽の三度笠 (100枚目のシングル)
     作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

復刻版[編集]

『<COLEZO!>颯爽!橋幸夫 股旅名曲集』として2005年3月9日にCDで復刻されている(VICL-41192)

その他の股旅アルバム[編集]

オリジナルアルバムやベストアルバムなど多数あるが、主なものとして

などがある。

出典[編集]

  1. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 259-260頁参照
  2. ^ 「橋幸夫レコードガイド」『別冊近代映画』1966年4月 通巻281号 164頁参照
  3. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 261頁参照
  4. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 260頁参照