砥川 (長野県)

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砥川
砥川 2012年6月25日撮影
下諏訪町西赤砂に架かる砥川橋より上流を望む(2012年6月)
水系 一級水系 天竜川[1]
種別 一級河川[1]
延長 12.9 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 59.8 km²
水源 和田峠長野県諏訪郡下諏訪町[1]
水源の標高 -- m
河口・合流先 諏訪湖(長野県諏訪郡下諏訪町)[1]
流域 日本の旗 日本 長野県
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河口両岸に整備された赤砂崎公園

砥川(とがわ)は、長野県諏訪郡下諏訪町を流れるで、一級水系天竜川水系一級河川

地理[編集]

下諏訪町北部の和田峠に源を発し、支流の東俣川・福沢川を合わせ、下諏訪町中心市街地の西で諏訪湖へ流入している[1]

支流[編集]

歴史[編集]

豊富な湧き水を持ち、古くから灌漑用水として使用されてきた。1846年弘化3年)には菰川汐、1708年宝永5年)には萩倉汐など多くの汐が開削された。

1900年明治33年)10月に落合発電所が完成し、諏訪地方電気の時代が到来した。東俣川からを取り入れて発電する水力発電所で、当初は60キロワット電力を発生することができた。その後、製糸業の発展に応じて増強され、1903年(明治36年)に120キロワット、1910年(明治43年)には200キロワットとなった[2]。砥川では落合発電所以外にも、蝶ヶ沢発電所(250キロワット)[3]砥川発電所(490キロワット)が稼働している[4]

なお、砥川の河床の「砥川転石」は黒曜石原石として古代に利用された[5]

下諏訪ダム計画[編集]

当初ダム計画案があったが、長野県知事であった田中康夫脱ダム宣言により計画が中止された。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 日外アソシエーツ 1991, p. 668.
  2. ^ 中部電力諏訪電力センター (2000). 諏訪地方に電気を送って百年 諏訪地方の電気発祥の地 (案内板). 落合発電所.
  3. ^ 蝶ヶ沢”. 水力発電所データベース. 電力土木技術協会. 2022年1月23日閲覧。
  4. ^ 砥川”. 水力発電所データベース. 電力土木技術協会. 2022年1月23日閲覧。
  5. ^ まるごと信州 黒曜石ガイドブック”. 長野県教育委員会. 2020年8月9日閲覧。

参考文献[編集]

  • 日外アソシエーツ『河川大事典』日外アソシエーツ、1991年。 

関連項目[編集]