柴田まゆみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
白いページの中にから転送)
柴田まゆみ
生誕 (1959-02-03) 1959年2月3日(65歳)[1][2]
出身地 日本の旗 日本 兵庫県たつの市[1]
ジャンル ニューミュージック
職業 シンガーソングライター
担当楽器
活動期間
  • 1978年
  • 1992年 -
レーベル

柴田 まゆみ(しばた まゆみ 1959年[1]2月3日[2] - )は、日本の女性シンガーソングライター

来歴[編集]

現在の兵庫県たつの市出身[1]龍野東中学校在学中にギターを始め[1]兵庫県立龍野実業高等学校在学中はフォークソング部に所属[1]。18才の時、ヤマハ神戸店に出向いて第14回ヤマハポピュラーソングコンテスト(通称ポプコン)予選に応募[3]。この時は自作曲「その時まで」でエントリーし、東中国大会で作詞賞を受賞。

これで「ぜひ来年も」と促されたことで自分の持ち作品を練り直し[1]、その後、翌年(1978年)に「白いページの中に」で応募し、地方大会を勝ち抜いて第15回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会に出場し、長渕剛巡恋歌」などと共に入賞[1]。なお『白いページの中に』は、高校の卒業記念に創った曲をポプコン応募のために創り直したものだった[1]

同年8月、ヤマハ提供のラジオ・テレビ番組「コッキーポップ」のオープニングテーマにも採用された同曲でデビューするも、シングル一枚のみのリリースで事実上引退する[4]。「元々プロの歌手になりたかったわけでもなく、青春の思い出が出来たぐらいの気持ちだった」ということで、音楽業界からの慰留も振り切っての引退だった[1]短期大学卒業後に結婚し、主婦として子育てなどに専念。その間音楽活動はほとんどしていなかった[1]

1992年に活動を再開し、2004年11月、コッキ-ポップin札幌にて26年ぶりにステージに上がる[3]。12月、1992年録音のデモ音源集がアルバムとしてリリースされる。

2021年1月31日付け、同人のオフィシャル・ファンサイトにて「2020年の夏に初期の肺腺癌の手術を受け、術後は順調に回復していたが、同年暮れに原因不明の手足に痺れの症状がおこり現在は入院治療をしている」旨を公表[5]した。

2023年4月、中学時代の友人が営む地元のカフェで初のソロライブを開催。代表曲「白いページの中に」を含む6曲を歌唱した。30席限定の客席だったが、遠方から駆け付けた往年のファンで埋まった。このライブはカフェが開業した1999年に「こけら落としに歌って」と懇願されていたものの、柴田本人は恥ずかしいという理由で断っていた。だが、友人から毎年年賀状で出演を頼まれ、「店の20周年のお祝いなら」と柴田本人が応じていた。しかし2020年に肺がんが見付かり、病巣の切除手術とリハビリを経て、いよいよという時にコロナ禍が襲う。柴田本人も2023年1月にコロナに感染。「軽症で済んだものの喉は本調子ではない」としながらもソロライブでは原盤と同じキーで見事に歌い上げた。

ディスコグラフィー[編集]

シングル

  • 白いページの中に』(作詞・作曲:柴田まゆみ、編曲:古川健次)(1978年8月25日、規格品番 L-233Y)
    • B面『今日もどこかで』(作詞・作曲:柴田まゆみ、編曲:林 雅諺)
      • 柴田本人はこの曲を「白ペ」と略して呼んでいる。後年、多くの歌手たちにカバーされて歌い継がれている(後述)ことについて「作者として、いろんな白ペを聴けるのはうれしい」ということを話している[1]

アルバム

  • 白いページの中に and more tracks』(2004年12月16日)

カバー[編集]

白いページの中に
  • 新倉よしみ(1980年・月不明)(シングル:規格品番 KV-3001)
  • あみん
  • 笠原弘子
    • (1991年10月)(シングル『恋にNo RETURN!!』のカップリング曲、規格品番:WPDL-4260)
    • (1991年・月不明)(非売品アルバム『Welcome to Beginners』に収録)(※店頭プロモーション用CD)
    • (1992年6月)(アルバム『遠い夏の休日』に収録)
    • (1995年10月)(ベストアルバム『メモリーズII ~ザ・ベスト・セレクション~』に収録)
    • (1996年1月)(ライブアルバム『Tea For Me~アコースティック・ライヴ '95』に収録)(2枚組CD:Disc2)
  • Chieri(伊藤智恵理)(1999年8月)(マキシシングル:規格品番 MVCH-12011)
  • Rizco(リツコ)(2001年11月)(カバーアルバム『melody』に収録)(規格品番:DDCW-8007)
  • 上原多香子(2003年3月)(シングル『Make-up Shadow』のカップリング曲)
  • 岩崎宏美(2003年11月)(カバーアルバム『Dear Friends II』に収録)
  • きんくら(Kinkula)(2007年2月)(ミニアルバム『廻り道したメロディ』(規格品番:SHANG-27218)
  • 藤田恵美(2008年9月)(カバーアルバム『ココロの食卓 〜おかえり愛しき詩たち〜』に収録)
  • 良元優作(2009年10月)(音楽配信限定シングル)(関西テレビのトーク番組『VIDEGRAJIN〜ビデグラジン〜』公式エンディングテーマ曲
  • 茉奈 佳奈(2010年3月)(カバーアルバム『ふたりうた3』に収録)
  • 八神純子(2012年1月)(カバーアルバム『VREATH 〜My Favorite Cocky Pop〜』に収録)
  • 普天間かおり(2014年12月)(カバーアルバム『Mellow』に収録)
  • 石井竜也(カールスモーキー石井)(2017年9月)(カバーアルバム『DIAMOND MEMORIES』に収録)(初回生産限定盤:Disc2-DVD)
  • Leola(レオラ)(2020年11月)(映画『ホテルローヤル』(2020年11月13日公開)主題歌[6]

ドラマ挿入歌[編集]

フジテレビ系列で1987年に放送されたドラマ「ラジオびんびん物語」(全8話)の第7話にて、「白いページの中に」が挿入歌として使われた[7]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l “ヤマハポプコン”入賞…幻の歌手と名盤「白いページの中に」再び脚光”. 神戸新聞 (2020年11月13日). 2020年11月13日閲覧。
  2. ^ a b 柴田まゆみfacebook 2019年3月6日
  3. ^ a b ピックアップアーティスト 柴田まゆみPOPCON
  4. ^ 柴田まゆみTEICHIKU ENTERTAINMENT
  5. ^ お知らせ 柴田まゆみofficial Fansite(2021年1月31日掲載、2021年5月19日閲覧)
  6. ^ 11月13日公開映画「ホテルローヤル」の主題歌に決定!!”. ソニーミュージックオフィシャルサイト. Leola (2020年8月21日). 2020年11月6日閲覧。
  7. ^ ラジオびんびん物語テレビドラマデータベース、2020年12月6日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]