王室御座船国立博物館

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バンコク王室御座船国立博物館

王室御座船国立博物館 (タイ語: พิพิธภัณฑสถานแห่งชาติ เรือพระราชพิธี英語:Royal Barge National Museum) はタイ王国バンコクにあるタイ国立博物館の一つ。博物館ではタイ王国王室の御座船が展示がされている。1972年開館。

概要[編集]

王室御座船国立博物館バーンコークノーイ区、バーンコークノーイ運河のチャオプラヤー川との合流点の北岸に位置し、王室御座船パレードに使用する王室御座船とエスコート船8艘を展示している。さらにさまざまな王室行事で使用される装飾、祭具も展示。

歴史[編集]

1932年4月、バンコク・チャクリー王朝建国150周年を記念して、ラーマ7世がスパンナホン御座船に乗り、メモリアルブリッジから王宮までパレードを行ったのが、タイ王国絶対王政の最後のパレードとなった。1932年6月立憲革命が起こり、立憲君主制に移行すると、御座船は王室とタイ海軍の管理の下、バーンコークノーイの乾ドックに保管された。しかし、第二次世界大戦時の連合軍によるバンコク空襲により、日本軍関連施設(鉄道操車場・造船所)のあったバーンコークノーイ地区は甚大な被害を受け、御座船も損壊した。1947年、王室とタイ海軍は御座船の管理を芸術局に移管。 芸術局監督の下、一年以上をかけて御座舟と展示施設の修復を行った。1972年、芸術局は御座船を国宝に指定、さらにドックを芸術局所属 王室御座船国立博物館として開館した[1]

王室御座船[編集]

展示されている8艘の王室御座船、エスコート船名は以下の通り。

  • 御座船
  1. スパンナホン御座船(เรือพระที่นั่งสุพรรณหงส์)
  2. アナンタナーカラート御座船(เรือพระที่นั่งอนันตนาคราช)
  3. アネーカチャートプチョン御座船(เรือพระที่นั่งอเนกชาติภุชงค์)
  4. ナーラーイソンスバン・ラーマ9世御座船(เรือพระที่นั่งนารายณ์ทรงสุบรรณ รัชกาลที่ 9)
  • エスコート船
  1. クルットヘーンヘット船(เรือครุฑเหินเห็จ)
  2. グラビープラープムアンマーン船(เรือกระบี่ปราบเมืองมาร)
  3. アスラワーユパック船(เรืออสุรวายุภักษ์)
  4. エーカチャイヘーンハーウ船(เรือเอกไชยเหินหาว)

所在地[編集]

バンコク バーンコークノーイ区 シリラート地区 アルンアマリン通り

(ถ.อรุณอมรินทร์ แขวงศิริราช เขตบางกอกน้อย กรุงเทพฯ 10700

開館[編集]

  • 開館時間: 毎日 09:00-17:00
  • 閉館日:1月1日、12月31日

脚注[編集]

  1. ^ http://www.thailandmuseum.com/royal_barges/history.htm

参考文献[編集]

  • Ratree Buapradit (2006). Guide to the National Museum of the Royal barges. Department of Fine Arts. ISBN 9744250542 

外部リンク[編集]

座標: 北緯13度45分42秒 東経100度29分3.9秒 / 北緯13.76167度 東経100.484417度 / 13.76167; 100.484417