ル・モンド

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ル・モンド(Le Monde)はフランス新聞夕刊紙)である。発行部数は約350,039部(2006年)。ルモンドとは世界(The World)という意味。サイズは一般紙より一回り小さい。

ル・モンド
種別日刊紙
判型ベルリーナー
所有者Groupe Le Monde
編集者Eric Fottorino
設立1994年
本社所在地フランスの旗 フランスパリ
(Bd Auguste-Blanqui 80,F-75707 Paris Cedex 13)
発行数350,039(2006年)
ウェブサイトル・モンド

概要

その前身は《Le Temps》(時代報)であり、1944年にHubert Beuve-Méryが当時のシャルル・ド・ゴール(Charlle de Gaulle)将軍の助力で11月19日創刊された中左派(Centre-gauche)編集方針をもつ新聞紙である。その報道姿勢は世界的に高く評されている。1995年12月19日からインターネット版も発行。

ルモンドの編集方針は中道左派とよく言われたが、今では穏健派とするのが一般的。一部の評論家からは、例えばジャック・シラクフランス前大統領に対して批判的な傾向があったといわれている。月刊誌の『ル・モンド・ディプロマティーク』はルモンドが51%の経営権を持つ。

2004年には無料新聞などの台頭などにより部数が前年比4.2%減の約34万部となり赤字が約320万ユーロ(レート1ユーロ=160円換算で約51億円)までに拡大し、経営不振が深刻になったため、外部資本による増資受け入れを決定。これによりフランスのヨーロッパ最大の航空軍需メーカーEADSの大株主ラガルデールが増資と株の購入などで15%の株式を所有、またスペインのプリザ、イタリアのスタンパなども増資に応じ株式を所有している。

2007年にはテレビ局などを保有するボロレグループと共同で、無料紙「マタンプリュス」の発行を開始。当紙は200名新聞記者をもち、世界に十数都市に派遣記者が駐在しているという。

歴代編集長

  • Hubert Beuve-Méry (1944年-1969年)
  • Jacques Fauvet (1969年-1982年)
  • André Laurens (1982年-1985年)
  • André Fontaine (1985年-1991年)
  • Jacques Lesourne (1991年-1994年)
  • Jean-Marie Colombani (1994年-2007年)
  • Éric Fottorino (1994年-現在)

関連項目

外部リンク