渟熨斗姫命

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渟熨斗姫命(ぬのしひめのみこと、生没年不詳)は、古代日本皇族景行天皇との八坂入媛命との間に産まれた第6皇女。五十瓊敷入彦命の妃、市隼雄命は両命の間の子とされる。

伝承[編集]

渟熨斗姫命の夫、五十瓊敷入彦命美濃国にて滅ぼされたことを聞いた渟熨斗姫命が、都を発ち美濃国を訪れ、の御霊を慰めつつ生涯を終えたとされる。

その間は地域住民を母の如く労り、私財を使い町を開拓し、産業・農業の発展に寄与した。

この功績により、財をもたらす神として信仰されるようになり、美濃国に金大神と称され、子供を育てる母の神・慈悲深い母の神として祀られている。

現在でも岐阜市に於いて、夫である五十瓊敷入彦命、子である市隼雄命(いちはやおのみこと)と共に金神社の祭神として祀られている。なお建御名方神の子・出早雄命(いづはやおのみこと)の4世孫に会知早雄命(えちはやおのみこと)がおり、その別名を市速男命(いちはやおのみこと)というが、全くの別人である。

五十瓊敷入彦命は同市伊奈波神社にて、市隼雄命は同市橿森神社にて祭神として祀られている。

関連項目[編集]