海に化ける

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海に化ける
花譜シングル
初出アルバム『狂想
リリース
規格 音楽配信
ジャンル J-POP
時間
レーベル KAMITSUBAKI RECORD
作詞・作曲 カンザキイオリ
花譜のシングル 年表
例えば
(2021年)
海に化ける
(2021年)
鏡よ鏡
(2021年)
狂想 収録曲
そうぞうりょく
(1)
海に化ける
(2)
人を気取る
(3)
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海に化ける」(うみにばける)は、2021年6月30日に配信リリースされた、KAMITSUBAKI STUDIO所属のバーチャルアーティスト花譜シングルである[1][2]。同日、ミュージックビデオがYouTube上で公開された[3]。作詞・作曲・編曲は全てカンザキイオリが手掛ける[2][3][注釈 1]2023年3月8日にリリースされた花譜 3rd アルバム『狂想α』/『狂想β』にも収録されている[4]

概要[編集]

本楽曲は「過去を喰らう」の精神的続編として作られた作品であり[5]、続く「人を気取る」を含め三部作を構成している[6][4][7]

ミュージックビデオの映像は川サキケンジが制作を行い、映像制作協力は髙田瑛示、渡邊竜実、yujureal works、撮影は小林英彦、タイトルデザインはZUMA、撮影アシスタントは山上俊成、制作は根岸秀幸、廣田佑介がそれぞれ担当した[2][3]。ミュージックビデオやライブでは花譜の使い魔「らぷらす」が宙を舞う演出がある[3][8]

「過去を喰らう」三部作では、傷付きながらも成長していく過程が描かれており[9]、前作「過去を喰らう」では大人になることへの怯えが描かれ、それに続く本楽曲の歌詞には反抗期、大人になることをやめた哀しみと言い訳が綴られている[6][10]。作詞を行ったカンザキは本楽曲について「後悔なんて消してやらない。強くなんてなってやらない。」とコメントしている[11]

2023年2月1日に『ぱんぱかカフぃR (羽衣編)』のゲストに鎖那が出演した際は[12]、鎖那のリクエストソングとして「海に化ける」が放送された。

ライブでの演奏[編集]

2021年6月11日、『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐REBUILDING」』の「不可解弐Q1:RE-形を失った世界で僕らは-」にて、新曲として発表された[13][14]。翌日、同ライブの3公演目「不可解弐Q3-魔法の無い世界-」でも演奏され[15][16]、以降花譜のライブシリーズ「不可解」では残る『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」』[6][10][17]および『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(想)」』の両方で演奏された[9][8]。また、花譜高校卒業記念スペシャルライブ「僕らため息ひとつで大人になれるんだ。」でも「過去を喰らう」に続いて演奏された[18][19]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当時は花譜と同様、KAMITSUBAKI STUDIOに所属していた。

出典[編集]

  1. ^ 『クイック・ジャパン Vol. 162』 2022, p. 81.
  2. ^ a b c 【花譜】配信SINGLE「海に化ける」 - DISCOGRAPHY”. KAMITSUBAKI STUDIO (2021年6月30日). 2023年12月6日閲覧。
  3. ^ a b c d 花譜 -KAF- (2021年6月30日). “花譜 #83「海に化ける」【オリジナルMV】”. YouTube. 2023年12月6日閲覧。
  4. ^ a b 【花譜】3rd Album「狂想α」 - DISCOGRAPHY”. KAMITSUBAKI STUDIO (2023年3月8日). 2023年12月6日閲覧。
  5. ^ PIEDPIPER [@PIEDPIPER2045] (2021年6月30日). "「海に化ける」は「過去を喰らう」の精神的続編として作られています。 是非「過去を喰らう」と見比べながら観て頂けると嬉しいです。 そして本日から配信もスタートしているので、よろしくお願いします。". X(旧Twitter)より2023年12月6日閲覧
  6. ^ a b c たまごまご (2022年9月6日). “花譜は観測することで存在する。武道館公演『不可解参(狂)』はいろいろな意味で“狂った”ライブだった”. クイック・ジャパン ウェブ. p. 2. 2023年12月6日閲覧。
  7. ^ 花譜 -KAF- (2023年1月3日). “花譜 # 119「人を気取る」【オリジナルMV】”. YouTube. 2023年12月6日閲覧。
  8. ^ a b 秋山仁 (2023年3月11日). “花譜、壮大なスケールで迎えたシリーズの大団円 カンザキイオリ卒業、新章突入を告げた『不可解参(想)』”. Real Sound. p. 2. 2023年12月4日閲覧。
  9. ^ a b 音楽ナタリー編集部 (2023年3月5日). “花譜、「不可解」シリーズを完結させ新たな旅立ちへ「私とみんなの物語はまだ始まったばかり」”. 音楽ナタリー. 2023年12月4日閲覧。
  10. ^ a b 満島エリオ (2022年9月2日). “花譜、『不可解参(狂)』で掲げた“MAD”の真意とは? 日本武道館で観測者に届けた狂おしいほどの愛”. Real Sound. 2023年12月6日閲覧。
  11. ^ カンザキイオリ [@kurogaki0311] (2021年6月30日). "花譜新曲「#海に化ける」 後悔なんて消してやらない。強くなんてなってやらない。 MVすごすぎたね!!今初めて見たから思わずウルウルきました。鳥肌がやばいです。川サキさん、つよすぎる。". X(旧Twitter)より2023年12月6日閲覧
  12. ^ タマ吾郎 (2023年2月1日). “鎖那さんに質問千本ノック🤔”. interfm. 2023年12月6日閲覧。
  13. ^ 【花譜】Live Album 「不可解弐Q1:RE-形を失った世界で僕らは-」/2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐REBUILDING」”. FINDME STORE. THINKR. 2023年12月4日閲覧。
  14. ^ カンザキイオリ [@kurogaki0311] (2021年6月11日). "そうだ、新曲「海に化ける」どうだった? この曲に込めた思い、あしたつぶやきます。 みんなの感想聞かせてくれると嬉しいな。聞いてくれてありがとう! 花譜ちゃんも歌ってくれてありがとう!!". X(旧Twitter)より2023年12月6日閲覧
  15. ^ 【花譜】Live Blu-ray「不可解弐REBUILDING Q3-魔法の無い世界-」/2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐REBUILDING」”. FINDME STORE. THINKR. 2023年12月4日閲覧。
  16. ^ 音楽ナタリー編集部 (2021年6月16日). “花譜、集大成的ワンマンで「不可解」の答えを示す”. 音楽ナタリー. 2023年12月6日閲覧。
  17. ^ 「不可解参(狂)」ライブパンフレット 2022, pp. 43–44.
  18. ^ バーチャルシンガー花譜、高校卒業記念スペシャル配信ライブを開催! 初の冠ラジオ番組決定&3rdワンマンライブも発表!”. Rooftop (2022年3月26日). 2023年12月6日閲覧。
  19. ^ Vシンガー花譜、高校卒業記念スペシャル配信ライブを開催 初の冠ラジオ番組決定&3rdワンマンライブも発表”. PANORA (2022年3月26日). 2023年12月6日閲覧。

参考文献[編集]

  • クイック・ジャパン編集部 編『クイック・ジャパン Vol. 162』太田出版、2022年8月26日、74–88頁。ISBN 978-4778318277OCLC 1342547424 
  • Maiko Oka (Live Pamphlet design), ed. (2022-08-24), 【花譜】「不可解参(狂)」ライブパンフレット/3rd ONE-MAN LIVE 不可解 FUKAKAIⅢ/MAD, KAMITSUBAKI STUDIO, pp. 1–102 

外部リンク[編集]