江田島町江南

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 広島県 > 江田島市 > 江田島町江南
江田島町江南
広島県道44号江田島大柿線
江田島町江南の位置(広島県内)
江田島町江南
江田島町江南
江田島町江南の位置
座標 (江南ふれあいセンター):北緯34度12分3秒 東経132度28分29秒 / 北緯34.20083度 東経132.47472度 / 34.20083; 132.47472 (江田島町江南)座標: 北緯34度12分3秒 東経132度28分29秒 / 北緯34.20083度 東経132.47472度 / 34.20083; 132.47472 (江田島町江南)
日本の旗 日本
都道府県 広島県
市町村 江田島市
地区 江田島地区
人口
(2020年10月1日現在)[1]
 • 合計 620人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
737-2132[2]
市外局番 0823[3]
ナンバープレート 広島

江田島町江南(えたじまちょうこうなん)は、広島県江田島市の地名。

地理[編集]

江田島の南部、能美島と地続きになっている土地にあり、西で大柿町飛渡瀬に接する。江田島湾岸沿いに北へ行くと江田島町鷲部がある。

歴史[編集]

かつて飛渡瀬(ひとのせ)と呼ばれた土地である。これは江田島と能美島の間にあった瀬戸に由来するとされる[4]

1889年4月に町村制が実施されて江田島村が成立し[5]、飛渡瀬もこれに属した。村内は飛渡瀬を含む12区に分かたれ、各区に区長と区長代理が置かれた[5]

1946年9月の町村制の改正で村の下に置かれた区は廃されたが[6]、区名は残った[7]。1947年8月に役場の出張所が設けられた[8]。1951年10月1日から江田島村は江田島町となった[8]

隣接する大柿町大字飛渡瀬との混同の恐れや地元の要望から1963年11月1日に飛渡瀬は江南に改称された[9]。「江南」は江田島の南に位置することに因む[9]。この名称は1941年の国民学校令により飛渡瀬尋常高等小学校が江南国民学校に改称した際に表れている[10]

1996年2月26日に住居表示が実施され、江南1–3丁目が成立した[11]

2004年11月1日、江田島町外3町が合併して江田島市が誕生した。江田島町「江南」は江田島市「江田島町江南」に引き継がれた[12]

人口[編集]

世帯数 人口
宝永7年(1710年)[13] 20戸 54人
1930年[注 1] 173戸 777人
1946年[注 2] 254世帯 1,044人
1985年[注 3] 256世帯 732人
1995年[注 4] 265世帯 673人
2000年[注 5] 282世帯 725人
2005年[注 6] 286世帯 744人
2010年[注 7] 276世帯 698人
2015年[注 8] 256世帯 656人
2020年[注 9] 264世帯 620人

教育[編集]

江田島市立江田島小学校(中央)および江田島市立江田島中学校(小用)の校区内である。

かつて江南小学校が存在したが、1968年に江田島小学校、鷲部小学校と統合されて新たに江田島小学校となった[22]

交通[編集]

道路[編集]

鷲部から大柿町柿浦に向けて広島県道44号江田島大柿線が通る。

江田島大柿線との交点から能美町中町方面に向けて広島県道36号高田沖美江田島線が、秋月に向けて広島県道299号秋月飛渡瀬線が通じている。

産業[編集]

商業[編集]

大柿町飛渡瀬との境界付近を通る広島県道44号江田島大柿線沿いにロードサイドショップが出店している。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 昭和5年国勢調査(1930年10月1日)[14]
  2. ^ 1946年2月[15]
  3. ^ 1985年11月[16]
  4. ^ 平成7年国勢調査(1995年10月1日)[17]
  5. ^ 平成12年国勢調査(2000年10月1日)[18]
  6. ^ 平成17年国勢調査(2005年10月1日)[19]
  7. ^ 平成22年国勢調査(2010年10月1日)[20]
  8. ^ 平成27年国勢調査(2015年10月1日)[21]
  9. ^ 令和2年国勢調査(2020年10月1日)[1]

出典[編集]

  1. ^ a b 小地域集計 (主な内容:基本単位区別,町丁・字別人口など) 34:広島県 人口等基本集計に関する集計 2 男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等」『令和2年国勢調査』、総務省統計局、2022年2月10日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=0000321635892023年1月6日閲覧 
  2. ^ 広島県 江田島市 江田島町江南の郵便番号”. 日本郵便. 2023年3月26日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2023年3月26日閲覧。
  4. ^ 江田島町 1982, pp. 117–118.
  5. ^ a b 江田島町役場 1958, p. 79.
  6. ^ 江田島町史編さん審議会 2001, p. 75.
  7. ^ 江田島町役場 1958, p. 14.
  8. ^ a b 江田島町 1982, p. 326.
  9. ^ a b 江田島町 1982, p. 332.
  10. ^ 江田島町 1982, p. 276.
  11. ^ 江田島町史編さん審議会 2001, p. 357.
  12. ^ 『明日へのかけはし』2004年6月.
  13. ^ 江田島町役場 1958, p. 42.
  14. ^ 江田島町役場 1958, pp. 112–113.
  15. ^ 江田島町 1982, pp. 351–352.
  16. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1987, p. 1058.
  17. ^ 小地域集計 34広島県 第1次基本集計に関する集計 2 男女別人口及び世帯数 - 町丁・字等」『平成7年国勢調査』、総務庁統計局https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=0000236304182023年1月6日閲覧 
  18. ^ 小地域集計 34広島県 第1次基本集計に関する集計 2 男女別人口及び世帯数 - 町丁・字等」『平成12年国勢調査』、総務省統計局、2002年1月11日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=0000251380042023年1月6日閲覧 
  19. ^ 小地域集計 34広島県 第1次基本集計に関する集計 2 男女別人口及び世帯数 - 町丁・字等」『平成17年国勢調査』、総務省統計局https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=0000255143682023年1月6日閲覧 
  20. ^ 小地域集計 34広島県 人口等基本集計に関する集計 2 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等」『平成22年国勢調査』、総務省統計局、2012年1月20日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=0000126715742023年1月6日閲覧 
  21. ^ 小地域集計 34広島県 人口等基本集計に関する集計 2 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等」『平成27年国勢調査』、総務省統計局、2017年1月27日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=0000315222142023年1月6日閲覧 
  22. ^ 江田島町 1982, p. 358.

参考資料[編集]

  • 江田島町役場 編『江田島町史』江田島町役場、1958年3月25日。NDLJP:3008439 
  • 江田島町 編『江田島町史』江田島町、1982年3月20日。NDLJP:9774000 
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 34巻《広島県》、角川書店、1987年3月8日。ISBN 4-04-001340-9 
  • 江田島町史編さん審議会 編『江田島町史』江田島町、2001年10月1日。 
  • 確認された合併協定項目」『明日へのかけはし』第20号、江田島町・能美町・沖美町・大柿町合併協議会、2004年6月https://www.city.etajima.hiroshima.jp/cms/articles/show/1142022年7月30日閲覧