歌劇★ビジュー

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歌劇★ビジュー(かげきびじゅー)は、日本劇団。元OSK日本歌劇団トップスターの那月峻を中心に構成される演劇形態を持つユニット[1][2]

概要[編集]

女性だけの出演者により、「男役」が存在する演劇形態を持つ劇団。歌劇の持つ豪華な舞台美術衣裳、また夢の世界の表現ではなく、普遍的な『愛』や『存在価値』など、現実に生きる等身大の人間心理を表現しようと結成され、枠にとらわれない新しいスタイルの演劇形態に挑戦している。歌劇★ビジューの舞台は、“進化した歌劇”と評され、役者の鍛え抜かれた技術で舞台を進行し、演技と同様に歌・ダンスも心情表現を要素として構成される。[3][4]

文化庁芸術祭演劇の部・優秀賞、兵庫県芸術奨励賞などを受賞。

歴史[編集]

2004年12月:発足

公演システム[編集]

脚本・演出は敬天(あつたか)が担当。那月峻を中心に、OSK・宝塚劇団四季出身者など、実力陣が企画ごとにキャスティングされる。女性だけによる「歌劇」という演劇形態をとり、歌舞伎同様に日本独自のもので、ダンスなど芸能としての水準も高く、海外でも一目置く評価を得ている。華やかなレヴューとは異なり、役者の鍛え抜かれた技術で舞台を進行し、演技と同様に歌・ダンスも人間心理を表現する要素のひとつとして構成されている。

殺伐とした現代、物が溢れかえるこの時代に飽き飽きした人々に、束の間の楽しみを提供すべく、娯楽の中に普遍的なテーマを織り交ぜ、メッセージ性の高い作品を製作し、現代の人々が無くしてしまった「何か」に気づいてもらえるよう、またメディアの発達する中、あえて生のライブ公演の素晴らしさ、会場に足を運ぶ喜びを感じてもらえる公演を目指している。メッセージ性の高い舞台は、独自性溢れる舞台を構築し、レヴューの新しい方向性を示したと高く評価されている[5][6]

主な出演者[編集]

主な作品[編集]

  • 「心のイドラ」(2004年12月)
  • 「Gate Of The Gods」(2005年1月)
  • 「月の下で逢いましょう」(2005年4月)
  • 「華守の塚」(2005年7月)
  • 「Love Letter」(2005年10月)
  • 「光のシュバリエ」(2005年12月)
  • 「禁忌詩華集」(2006年2月)
  • 「女と猫とカゲロウと。」(2006年4月)
  • 「Second House」(2006年6月)
  • 「華紅の乱」(2006年11月)
  • 「Dreams Bot」(2007年1月)
  • 「モール・ヴィヴァン」(2007年5月)
  • 「Shangri-La」(2007年9月)
  • 「Lyric」(2007年12月)
  • 「Dreams Bot'08」(2008年2月)
  • 「Sweet Drops」(2008年4月)
  • 「不思議の国のMr.アリス」(2008年8月)
  • 「Garuda」(2008年10月)
  • 「Love Letter -Refrain-」(2009年1月)
  • 「Doux Passage」(2009年1月)
  • 「BIJOU DE BRUIN」(2009年4月)
  • 「揺たう潮の咲くらばな -序章編-」(2009年6月)
  • 「神戸・真珠物語 -PEARL ANTHOLOGY-」(2009年9月)
  • 「揺たう潮の咲くらばな -横浜編-」(2009年9月)
  • 「Jamais Vu -ジャメビュ- 〜玻璃(はり)の星くず〜」(2010年1月)
  • 「SPRING CONCERT」(2010年3月)
  • 「BIJOU in SHANGHAI」(2010年7月) - 上海万博公演(海外公演)
  • 「Summer Poetry」(2010年8月)
  • 「神戸・真珠物語」(2010年11月)- 中国広東省公演(海外公演)
  • 「神戸・真珠物語」(2010年12月)- 中国広東省公演記念
  • 「Spring Wind」(2011年2月)
  • CLOSE FRIEND」(2011年4月)- dr Xstream project 東京公演
  • 「CLOSE FRIEND」〜僕らのプロセスリスト〜(2011年7月)- dr Xstream project 関西公演
  • 現ノ夢〜ものいわぬ静謐」(2011年10月)- dr Xstream project 東京公演

主なスタッフ[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]