樫木祐人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かしき たくと
樫木 祐人
生誕 1987年????
日本熊本県
職業 漫画家
活動期間 2010年 -
テンプレートを表示

樫木 祐人(かしき たくと、1987年[1] - )は、日本漫画家[2]熊本県出身[2]京都精華大学芸術学部ストーリーマンガ専門分野卒業[3]

来歴[編集]

2010年、隔月漫画誌『Fellows!』volume09(エンターブレイン)にて、「花と煙と升の下」でデビュー[1]。いくつかの読み切りを掲載後、volume16Dで「きのうの茜」というタイトルで読み切りを掲載し[4]、volume22から『こびと日和』のタイトルで連載を開始し[5]、volume26にて『ハクメイとミコチ』に改題して連載されている。同作の第1巻は樫木の初の単行本となる[6]。同作は2018年にテレビアニメ化を果たしている[7]

作風[編集]

背景などの「緻密な書き込みと独特の世界観」が描かれていることが特徴[2][8]。『ファイナルファンタジーIX』から「キャラクターのデフォルメ具合」の影響を受け、樫木が背景を「全然うまく描けない」ころには、草薙が背景を手がけた同作を手本としていたという[8]

人物[編集]

漫画制作[編集]

「立体物を描くときに、パースラインの代わりとして」、3Dモデルを活用している[8]。キャラクターのアタリと3Dモデルまではデジタルで作業を行い、それを原稿用紙に薄く印刷し、下書きとして使用[8]。ペン入れはアナログで行われている[8]。樫木より樫木の妹の方が色を塗る作業が上手であるため、『ハクメイとミコチ』の単行本の表紙の着色は妹が行っている[8]。妹は「同じようなものを見て育って」きたため、「ニュアンスを伝えるだけで、イメージ通りに仕上げてくれる」といい、樫木は着色に関して細かい指定を入れていない[8]

作品リスト[編集]

連載[編集]

読み切り[編集]

  • 花と煙と升の下(『Fellows!』volume09、2010年)
  • 柿塚君のお見舞い(『Fellows!』volume13)
  • きのうの茜(『Fellows!』volume16D[4]、2011年)
  • タイトル不明(『Fellows!(Q)[9]、2011年)

その他[編集]

  • エハガキフェローズ(2012年) - イラスト収録[10]
  • ギジンカフェローズ(『Fellows!』volume21付属小冊子[11]、2012年) - 表紙・裏表紙イラスト担当[11]
  • harta archives volume 1 樫木祐人 - 『ハルタ』volume51の書店購入特典[12]。「花と煙と升の下」と「柿塚君のお見舞い」を収録。

脚注[編集]

  1. ^ a b X>ハルタ>その10、樫木 祐人さん
  2. ^ a b c 樫木 祐人(漫画家)”. マンガペディア. 2022年1月15日閲覧。
  3. ^ ストーリーマンガ専門分野卒業生 樫木祐人さん 『ハクメイとミコチ』2巻出版 京都精華大学 - ウェイバックマシン(2017年6月25日アーカイブ分)
  4. ^ a b “Fellows!”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年4月8日). https://natalie.mu/comic/pp/fellows 2022年1月15日閲覧。 
  5. ^ a b “フェローズで新鋭3人の連載一挙始動、合作マンガの小冊子も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年4月14日). https://natalie.mu/comic/news/67822 2022年1月15日閲覧。 
  6. ^ “樫木祐人が描く愛らしい小人の日常「ハクメイとミコチ」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年1月15日). https://natalie.mu/comic/news/83124 2022年1月15日閲覧。 
  7. ^ “「ハクメイとミコチ」テレビアニメの放送開始は2018年1月に決定”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年10月13日). https://natalie.mu/comic/news/252593 2022年1月15日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f g “アニメ「ハクメイとミコチ」特集”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年3月2日). https://natalie.mu/comic/pp/hakumiko 2022年1月15日閲覧。 
  9. ^ “新人メインの兄弟誌Fellows!(Q)誕生!乙嫁&乱の番外編も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年11月15日). https://natalie.mu/comic/news/59679 2022年1月15日閲覧。 
  10. ^ “Fellows!恒例全サ、ご当地テーマのエハガキフェローズ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年12月14日). https://natalie.mu/comic/news/61241 2022年1月15日閲覧。 
  11. ^ a b “擬人化マンガ集めた「ギジンカフェローズ」に福島聡ら執筆”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年2月15日). https://natalie.mu/comic/news/64517 2022年1月15日閲覧。 
  12. ^ ハルタ公式ツイッター”. ハルタ (2018年2月13日). 2021年8月16日閲覧。

外部リンク[編集]