森村敏己

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森村 敏己(もりむら としみ、1960年 - )は、日本社会思想史家。専攻は18世紀フランス思想史。一橋大学大学院社会学研究科教授。渋沢・クローデル賞受賞。

人物・経歴[編集]

三重県生まれ。1983年一橋大学商学部経営学科卒業。大学2年時に受けた思想史の授業に興味を持ち、卒業論文ではニコラ・ド・コンドルセを扱った。フランスナント大学人文学部留学を経て、1986年一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了、社会学修士。フランス・オート・ノルマンディー大学人文学部に留学しDEAを取得後、1990年一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学[1][2][3]都築忠七ゼミ出身[4]

一橋大学社会学部助手日本学術振興会特別研究員、一橋大学社会学部専任講師、同助教授を経て、2006年から一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻教授。日本十八世紀学会幹事等も務める。1994年著書『名誉と快楽:エルヴェシウス功利主義』により渋沢・クローデル賞藤田亀太郎特別賞受賞[1][2]。指導学生に御園敬介慶應義塾大学教授等[5]

著作[編集]

著書[編集]

  • 『名誉と快楽 : エルヴェシウスの功利主義』法政大学出版局 1993年
  • 『アンシャン・レジームにおける貴族と商業』一橋大学社会科学古典資料センター 2004年
  • 『集いのかたち : 歴史における人間関係』(山根徹也と共編)柏書房 2004年
  • 『視覚表象と集合的記憶 : 歴史・現在・戦争』(編集代表)旬報社 2006年
  • 『なぜ啓蒙を問い続けるのか』清水書院 2020年

訳書[編集]

  • ジョナサン・イスラエル『精神の革命 : 急進的啓蒙と近代民主主義の知的起源』みすず書房 2017年

脚注[編集]

  1. ^ a b 「森村 敏己 (もりむら・としみ)」一橋大学大学院社会学研究科
  2. ^ a b 「森村 敏己(モリムラ トシミ)」一橋大学
  3. ^ 「アンシャン・レジーム脱却を図る18世紀のフランス人を見ると 「おかしいと思い続ける」大切さがわかる」HQ18
  4. ^ 歴史を学ぶということ、歴史を語るということ一橋大学創立150年史準備室
  5. ^ [1]一橋大学