暗黒の5月事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Black May 1992.jpg

暗黒の5月事件(あんこくの5がつじけん、タイ語: พฤษภาทมิฬ)は、1992年タイ王国で発生した事件である。

概要[編集]

1991年タイ王国陸軍タイ軍事クーデタータイ語版を起こし、スチンダー・クラープラユーンを実質的な指導者とする国家平和維持評議会が権力を掌握した。

評議会は外交官であるアナン・パンヤーラチュンを首相に任命した。翌1992年におこなわれた総選挙の結果、下院はスチンダーを首相に指名した。

スチンダーは首相に就任したが、民主化を望んでいた国民は反発し、バンコクを中心に抗議デモを行った。

軍部はデモ隊を武力で鎮圧し、300名以上の死者が出た。国王ラーマ9世は武力衝突を憂慮し、スチンダーと民主化運動の指導者チャムロン・シームアンを王宮に呼び事態の沈静化を指示した。

これを受けてスチンダーは首相を辞任し、アナンが首相に復帰し文民政権の樹立につながった。

関連項目[編集]