早産

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

早産(そうざん)とは、在胎週数(真の妊娠期間+2週)が22週 - 36週で出産することをいう。ただし、児が胎内で死亡していた場合には死産と呼び、在胎22週未満の場合には流産となる。基本的には児は適切な保育で生存可能である。

早産で生まれた児のことをかつては「未熟児」と呼んだが、未熟児という用語は早産児低出生体重児出生体重が2500g未満の児)のどちらの意味ともとられていた。医療上の問題点は早産児と低出生体重児で異なるため、現在では未熟児という用語は正式には用いられない。


概要[編集]

妊娠22週 - 37週未満の分娩を早産という。出産の約5%で認められているが34週未満では胎児の予後が不良であることが多い。34週以降では比較的良好であるといわれている。前置胎盤妊娠高血圧症候群常位胎盤早期剥離などによって母児救命のために行う人工早産と切迫早産や前期破水による自然早産が知られている。自然早産の原因は殆どが羊膜絨毛膜炎である。妊娠22週 - 37週未満で規則的な子宮収縮、少量の性器出血、水様帯下などを自覚した場合は切迫早産である可能性がある。破水が起こっているかどうかによって対応は大きく異なるが、基本的には入院管理としできるだけ妊娠期間を延長させ、児の発育、成熟を図るようにする。破水をしていて、子宮内感染または胎児ジストレスがある場合は帝王切開の適応となる。未破水で胎児が安全である場合は安静を保ち、妊娠の継続を行う。そのため子宮収縮抑制薬やウリナスタチンなどを用いることがある。早産で生まれた子はいわゆる未熟児となりやすい。

ICD-10[編集]

O60-O75

原因[編集]

分類[編集]

  • 切迫早産
    陣痛が発来しているが、まだ弱く頸管の開大が始まっていないもの。
  • 進行早産
    規則正しい陣痛が発来し、頸管が全開大しているもの。

基本的に早産は正常分娩と同じ経過をとる。

治療[編集]

切迫早産の場合は安静、子宮収縮抑制薬(塩酸リドトリン、マグネシウム)を投与し様子をみる。進行早産では正常分娩と同様の処置をする。

関連項目[編集]